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RMS Measurement

信号の平方根平均二乗 (RMS) 特性の計算

  • RMS Measurement block

ライブラリ:
Simscape / Electrical / Control / Measurements

説明

RMS Measurement ブロックは、入力信号の平方根平均二乗 (RMS) 特性を測定します。これを使用して、次のいずれかの特性を測定できます。

  • 入力信号の全体の RMS

  • 入力信号の指定した個々の高調波の RMS。

適切なセンサーで全体の RMS 構成を使用して、システムの実効値電圧、電流、または電力の解析を実行します。

高調波構成を使用すると、次のような非線形負荷をもつシステムで全高調波歪み解析を実行できます。

  • Converters

  • モーター ドライブ

  • インバーター

方程式

全体の RMS 値は、入力信号 xRMS から次のように計算されます。

xRMS(t)=1TtTtx(t)2dt,

ここで、

  • T は入力信号の周期で、基本周波数 F の逆数と等価です。

  • x は入力信号です。

計算は一定期間にわたって実行されるため、このブロックでは、入力信号のステップ変化に応答するための T の秒数が必要です。この条件は起動にも適用されます。

高調波 k の高調波 RMS 成分 xk,RMS は、次のように計算されます。

xk,RMS(t)=G(2T)(tTtx(t)sin(2πktT)dt)2+(tTtx(t)cos(2πktT)dt)2,

ここで、G は、DC 成分 (k = 0) については 0.5、AC 成分 (k > 0) については 1/2 と等しくなります。

端子

入力

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周期的な入力信号。

データ型: single | double

出力

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入力信号の推定 RMS。[高調波を指定] を選択した場合、出力は、各要素が指定した高調波に対応するベクトルです。それ以外の場合、出力は全体の RMS を表すスカラーです。

データ型: single | double

パラメーター

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第 1 次高調波に対応する入力信号の基本周波数。

入力信号の全体の RMS を出力するか、指定した個々の高調波の RMS を出力するかを指定します。

RMS を出力する高調波を指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[高調波を指定] パラメーターを選択します。

連続するブロック実行間の時間間隔。実行時に、ブロックは出力を生成し、必要に応じて内部状態を更新します。詳細については、サンプル時間とはサンプル時間の指定を参照してください。

連続演算の場合は、このプロパティを 0 に設定します。離散演算の場合は、サンプル時間を正の数値として明示的に指定します。このブロックでは継承サンプル時間はサポートされていません。

このブロックがマスク サブシステム内、または連続演算と離散演算が可能な他のバリアント サブシステム内にある場合は、サンプル時間のパラメーターをプロモートします。サンプル時間のパラメーターをプロモートすると、ブロックの実装が連続と離散の間で正しく切り替わります。詳細については、マスクにおけるブロック パラメーターのプロモートを参照してください。

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2017b で導入