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Inverse Clarke Transform

αβ0 から abc への変換を実装

  • Inverse Clarke Transform block

ライブラリ:
Simscape / Electrical / Control / Mathematical Transforms

説明

Inverse Clarke Transform ブロックは、静止基準座標系の時間領域の alpha、beta、ゼロの成分を abc 基準座標系の三相成分に変換します。このブロックでは、不変電力バージョンの逆 Clarke 変換を実装することで、有効電力と無効電力を静止基準座標系におけるシステムの電力と同じに保持できます。ゼロの成分がゼロの場合、三相システムの成分は平衡しています。

Motor Control Blockset™ ツールボックスのライセンスをお持ちの場合は、このブロックを組み込み実装用に使用することができます。[入力の数] パラメーターを使用して、2 つの入力または 3 つの入力を指定します。[入力の数] パラメーターを [2 つの入力] に設定すると、ブロックは三相 (abc) から 2 つの信号を受け取り、3 番目の信号を自動的に計算して、αβ 基準座標系における対応する成分を出力します。 (R2025a 以降)

次に図を示します。

  • 静止基準座標系で平衡している ɑβ、およびゼロの成分

  • 静止 ɑβ0 基準座標系と abc 基準座標系における固定子巻線の磁気軸の向き

  • 同等の平衡な ɑβ0 システムと abc システムの各成分の時間応答

方程式

このブロックは逆 Clarke 変換を次のように実装します。

[abc]=[1011232112321][αβ0]

ここで、

  • αβ は、静止基準座標系における成分です。

  • 0 は、静止基準座標系におけるゼロ成分です。

  • ab、および c は、abc 基準座標系における三相システムの成分です。

このブロックはこのパワー不変バージョンの逆 Clarke 変換を次のように実装します。

[abc]=23[1012123212123212][αβ0]

端子

入力

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静止基準座標系における alpha 軸成分 α、beta 軸成分 β、およびゼロ成分。

依存関係

この端子を有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターの選択を解除するか、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択して、[入力の数][3 つの入力] に設定します。 (R2025a 以降)

データ型: single | double

R2025a 以降

静止基準座標系における alpha 軸成分 α

依存関係

この端子を有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択して、[入力の数][2 つの入力] に設定します。

データ型: single | double

R2025a 以降

静止基準座標系における beta 軸成分 β

依存関係

この端子を有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択して、[入力の数][2 つの入力] に設定します。

データ型: single | double

出力

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abc 基準座標系における三相システムの成分。

依存関係

この端子を有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターの選択を解除するか、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択して、[入力の数][3 つの入力] に設定します。 (R2025a 以降)

データ型: single | double

R2025a 以降

abc 基準座標系における三相システムの a 相成分。

依存関係

この端子を有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択して、[入力の数][2 つの入力] に設定します。

データ型: single | double

R2025a 以降

abc 基準座標系における三相システムの b 相成分。

依存関係

この端子を有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択して、[入力の数][2 つの入力] に設定します。

データ型: single | double

R2025a 以降

abc 基準座標系における三相システムの c 相成分。

依存関係

この端子を有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択して、[入力の数][2 つの入力] に設定します。

データ型: single | double

パラメーター

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回転基準座標系におけるシステムの有効電力と無効電力を保持するオプション。

R2025a 以降

組み込み実装にブロックを使用するオプション。このオプションを使用するには、Motor Control Blockset ツールボックスが必要です。

R2025a 以降

指定できる入力の数を選択します。

  • 2 つの入力 — 2 つの個別の入力信号 α および β を受け入れるようにブロックを構成します。ブロックは 3 つの個別の出力信号 ab、および c を生成します。

  • 3 つの入力αβ。および 0 信号を含む多重化された入力を受け入れるようにブロックを構成します。ブロックは、ab、および c 信号を含む多重化された出力を生成します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[組み込み実装にブロックを使用 (Motor Control Blockset™ が必要)] パラメーターを選択します。

参照

[1] Krause, P., O. Wasynczuk, S. D. Sudhoff, and S. Pekarek. Analysis of Electric Machinery and Drive Systems. Piscatawy, NJ: Wiley-IEEE Press, 2013.

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2017b で導入

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