高調波アナライザー
Simscape ログ ノードの高調波スペクトルを解析してプロットする
説明
高調波アナライザー アプリは、AC または周期的変数の simscape.logging.Node
の高調波の次数、振幅、基本周波数を計算し、高調波の次数に対する基本振幅の割合を示す棒グラフをプロットします。
高調波アナライザー アプリでは次のことが可能です。
simscape.logging.Node
変数に格納されるモデルのシミュレーション データをインポートする。選択した
simscape.logging.Node
オブジェクトの高調波スペクトルを解析してプロットする。MATLAB® のデータをスクリプトまたは関数としてエクスポートする。
アプリでは、[DC オフセット] パラメーターで指定されたしきい値を Simscape™ ログが超えるような点を、選択したリーフ ノード (ツリー ナビゲーションの最も端にあるノード) で見つけます。続いて、クロッシング点を使用して必要な周期数を見つけます。これは [シミュレーション時間 (s)] パラメーターで指定された値の前の [周期数] パラメーターで指定されます。最後に、選択されたデータを Goertzel アルゴリズムに入力します。このアルゴリズムでは、[高調波次数] パラメーターの値まで高調波の振幅を計算します。
高調波アナライザー アプリを開く
アプリを開くには、MATLAB コマンド ウィンドウで、「ee_HarmonicAnalyzer
」と入力します。
パラメーター
周期数
— 周期数
10
(既定値) | 正のスカラー
高調波解析での基本周波数の周期数。このパラメーターの値は、[信号のプロット] タブのパナー ボックスのサイズにも影響します。
DC オフセット
— 入力 DC オフセット
0
(既定値) | 正のスカラー
入力信号の DC オフセット。アプリでは、この値を使用して対象の周期を見つけます。
高調波の次数
— 高調波の数
20
(既定値) | 正のスカラー
解析に含める高調波の数。
シミュレーション時間 (s)
— 対象のシミュレーション時間
正の double
高調波スペクトルを計算するためにパンされた最後の周期の時間。許容される最後のシミュレーション時間は、モデルで指定されたシミュレーション時間に等しくなります。
制限
高調波アナライザー アプリでは、可変ステップ サイズのモデルによって生成された simscape.logging.Node
オブジェクトはサポートされません。
バージョン履歴
R2022a で導入