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高調波アナライザー

Simscape ログ ノードの高調波スペクトルを解析してプロットする

R2022a 以降

説明

高調波アナライザー アプリは、AC または周期的変数の simscape.logging.Node の高調波の次数、振幅、基本周波数を計算し、高調波の次数に対する基本振幅の割合を示す棒グラフをプロットします。

高調波アナライザー アプリでは次のことが可能です。

  • simscape.logging.Node 変数に格納されるモデルのシミュレーション データをインポートする。

  • 選択した simscape.logging.Node オブジェクトの高調波スペクトルを解析してプロットする。

  • MATLAB® のデータをスクリプトまたは関数としてエクスポートする。

アプリでは、[DC オフセット] パラメーターで指定されたしきい値を Simscape™ ログが超えるような点を、選択したリーフ ノード (ツリー ナビゲーションの最も端にあるノード) で見つけます。続いて、クロッシング点を使用して必要な周期数を見つけます。これは [シミュレーション時間 (s)] パラメーターで指定された値の前の [周期数] パラメーターで指定されます。最後に、選択されたデータを Goertzel アルゴリズムに入力します。このアルゴリズムでは、[高調波次数] パラメーターの値まで高調波の振幅を計算します。

Harmonic Analyzer app

高調波アナライザー アプリを開く

アプリを開くには、MATLAB コマンド ウィンドウで、「ee_HarmonicAnalyzer」と入力します。

すべて展開する

モデルを開きます。MATLAB コマンド プロンプトに以下を入力します。

ee_harmonics_rectifier

モデルを実行します。[シミュレーション] タブで、[実行] ボタンをクリックします。

ベース ワークスペースに [simlog_ee_harmonics_rectifier]ノード オブジェクトが含まれるようになります。

次のように入力して高調波アナライザー アプリを開きます。

ee_HarmonicAnalyzer

ee_harmonics_rectifier モデルのシミュレーション データ変数を読み込むには、アプリで [インポート] をクリックします。

[シミュレーション データ] ダイアログで [入力][simlog_ee_harmonics_rectifier]ノード オブジェクトに設定して、ベース ワークスペースからインポートします。

Harmonic Analyzer node import window

アプリで [simlog_ee_harmonics_rectifier]ノード オブジェクトに含まれるすべての Simscape ログ ノードのインポートが行われます。

Harmonic Analyzer simulation data tree

データのログの詳細については、モデル全体のデータ ログ作成の有効化を参照してください。

ログ ノードの信号および高調波スペクトルを解析してプロットするには、高調波アナライザー アプリを開き、[シミュレーション データ] タブをクリックし、次にノードを選択します。リーフ ノードの高調波スペクトルのみプロットできます。

現在のモデルのシミュレーション データ変数の読み込みの手順に従ってモデルを開き、アプリを開いて、[simlog_ee_harmonics_rectifier]ノード オブジェクトを読み込みます。

次に、[V(2)] ノードを選択して、[信号のプロット] タブに [AC] ノードの b 位相を、[高調波プロット] タブに高調波スペクトルをプロットします。

Harmonic Analyzer App harmonic spectrum plot

[パンされた信号のプロット] タブではパンされた信号がプロットされます。[信号のプロット] タブのパナーをドラッグして、信号の特定の部分に対話的に焦点を当てます。パナーのサイズを大きくするまたは小さくするには、[周期数] パラメーターを指定します。

高調波アナライザー アプリの外部の選択されたノードの高調波スペクトルをプロットするのに必要な MATLAB コマンドをエクスポートするには、[エクスポート] ボタンをクリックし、次に [スクリプト] または [関数] をクリックして、それぞれスクリプトまたは関数を生成します。

関連する例

パラメーター

すべて展開する

高調波解析での基本周波数の周期数。このパラメーターの値は、[信号のプロット] タブのパナー ボックスのサイズにも影響します。

入力信号の DC オフセット。アプリでは、この値を使用して対象の周期を見つけます。

解析に含める高調波の数。

高調波スペクトルを計算するためにパンされた最後の周期の時間。許容される最後のシミュレーション時間は、モデルで指定されたシミュレーション時間に等しくなります。

制限

高調波アナライザー アプリでは、可変ステップ サイズのモデルによって生成された simscape.logging.Node オブジェクトはサポートされません。

バージョン履歴

R2022a で導入