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Average-Value DC-DC Converter

平均値 DC-DC コンバーター

  • Average-Value DC-DC Converter block

ライブラリ:
Simscape / Electrical / Semiconductors & Converters / Converters

説明

Average-Value DC-DC Converter ブロックは、制御式平均値 DC-DC コンバーターを表します。このブロックは、デューティ比を指定することで降圧コンバーター、昇圧コンバーター、または昇降圧コンバーターとしてプログラムできます。次のブロック線図は、デューティ比を入力としてもつブロックの等価回路を示しています。コンバーターには制御電流源と制御電圧源が含まれています。デューティ比、電流指令値、または電圧指令値の端子を制御入力として使用して、コンバーターの両側にある接続されたコンポーネント間で電気エネルギーを変換します。

方程式

[制御入力] パラメーターを [デューティ比] に設定した場合、入力電流と出力電圧はデューティ比の関数となり、コンバーターのタイプによって異なります。

電圧と電流の方程式

コンバーターのタイプ出力電圧 v2入力電流 i1
降圧v2=DutyCyclev1i1=DutyCyclei2
昇圧v2=v11DutyCyclei1=i21DutyCycle
昇降圧v2=DutyCyclev11DutyCyclei1=DutyCyclei21DutyCycle

[制御入力] パラメーターを [電流指令値] に設定した場合は、コンバーターで出力電流が設定されて電圧が計算されます。

同様に、[制御入力] パラメーターを [電圧指令値] に設定した場合は、コンバーターで出力電圧が設定されて電流が計算されます。

変数

R2025a 以降

[初期ターゲット] セクションと [ノミナル値] セクションを有効にするには、[実装モード] パラメーターを [平均値] に設定します。

シミュレーションの前にブロック変数の優先順位と初期ターゲット値を設定するには、ブロックのダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの [初期ターゲット] セクションを使用します。詳細については、ブロック変数の優先順位と初期ターゲットの設定を参照してください。

ノミナル値は、モデル内で予想される変数の大きさを指定する方法を提供します。ノミナル値に基づくシステムのスケーリングを使用すると、シミュレーションのロバスト性が向上します。ノミナル値は、ブロックのダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの [ノミナル値] セクションなど、さまざまなソースを使用して指定できます。詳細については、ノミナル値によるシステムのスケーリングを参照してください。

制限と仮定

  • 入力電圧は正です。

  • すべてのコンバーターのタイプで入力と出力に同じ極性を使用します。

端子

保存

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デューティ比に関連付けられた電気量保存端子。

依存関係

この端子を有効にするには、[制御入力][デューティ比] に設定します。

データ型: double

電流指令値に関連付けられた電気量保存端子。

依存関係

この端子を有効にするには、[制御入力][電流指令値] に設定します。

データ型: double

電圧指令値に関連付けられた電気量保存端子。

依存関係

この端子を有効にするには、[制御入力][電圧指令値] に設定します。

データ型: double

1 つ目の DC 電圧の正の端子に関連付けられた電気量保存端子。

データ型: double

1 つ目の DC 電圧の負の端子に関連付けられた電気量保存端子。

データ型: double

2 つ目の DC 電圧の正の端子に関連付けられた電気量保存端子。

データ型: double

2 つ目の DC 電圧の負の端子に関連付けられた電気量保存端子。

データ型: double

パラメーター

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R2025a 以降

コンバーターの実装モードを指定するオプション。インバーター状態変数を制御するには、このパラメーターを [平均値] に設定します。ダイナミクスのない高速シミュレーションの場合は、このパラメーターを [動作的] に設定します。

コンバーターのタイプ。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[制御入力][デューティ比] に設定するか、[実装モード][平均値] に設定します。

2 つの側の間で電気エネルギーを変換する制御入力を指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][動作的] に設定します。

コンバーターの効率のパラメーター化を指定します。[表形式] を選択すると、与えられた出力電流によって伝導損失が決まります。

メモ

表形式の効率の場合、外挿法は最近傍です。したがって、効率が [効率ベクトル (%)] パラメーターの最も高い値を上回ったり、最も低い値を下回ったりすることはありません。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][動作的] に設定します。

コンバーターの効率 (パーセンテージ)。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][動作的] に設定し、[コンバーターの効率][定数] に設定します。

出力電流のベクトル。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][動作的] に設定し、[コンバーターの効率][表形式] に設定します。

[出力電流ベクトル] で指定された各出力電流の効率 (パーセンテージ) のベクトル。このパラメーターは [出力電流ベクトル] と同じサイズでなければなりません。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][動作的] に設定し、[コンバーターの効率][表形式] に設定します。

R2025a 以降

インダクタンス。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][平均値] に設定します。

R2025a 以降

インダクタの直列抵抗。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][平均値] に設定します。

R2025a 以降

静電容量。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][平均値] に設定します。

R2025a 以降

コンデンサの直列抵抗。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[実装モード][平均値] に設定します。

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2018b で導入

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