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Impedance Measurement

回路のインピーダンスを周波数の関数として測定

  • Impedance Measurement block

ライブラリ:
Simscape / Electrical / Specialized Power Systems / Sensors and Measurements

説明

Impedance Measurement ブロックは、線形回路の 2 つのノード間のインピーダンスを周波数の関数として測定します。Impedance Measurement ブロックの入力 1 と 2 の間に接続される電流源 Iz、および電流源の端子間で接続される電圧測定 Vz で構成されます。状態空間モデルの電流入力から電圧出力への伝達関数 H(s) として回路網のインピーダンスが計算されます。

H(s)=Vz(s)Iz(s).

周波数の関数としてのインピーダンス (振幅と位相) は、Powergui ブロックの Impedance versus Frequency Measurement ツールを使用して表示されます。

測定では Breaker ブロックと Ideal Switch ブロックの初期状態が考慮されます。また、回路での Distributed Parameters Line ブロックを使用したインピーダンスの測定も可能です。

インピーダンスの計算では電源インピーダンスが考慮されます。定義上、電圧源のインピーダンスは 0 (電圧源ブロックは短絡と見なされる)、電流源のインピーダンスは無限 (電流源ブロックは開回路と見なされる) になります。

用途によっては、インピーダンスの計算への影響を無視するために、電流源または電圧源のブロックを手動で削除することが必要になる場合があります。

仮定と制限

インピーダンスの測定時に考慮される非線形ブロックは、Breaker ブロック、Three-Phase Breaker ブロック、Three-Phase Fault ブロック、Ideal Switch ブロック、Distributed Parameters Line ブロックだけです。他のすべての非線形ブロック (電動機やパワー エレクトロニクス デバイスなど) は考慮されず、測定中は切断されます。

Impedance Measurement ブロックをインダクタンス、電流源、またはいずれかの非線形素子と直列に接続する場合は、Impedance Measurement ブロックが電流源ブロックとしてシミュレーションが行われるため、ブロックの端子間に大きな抵抗を追加する必要があります。

端子

保存

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線形回路の 1 つのノードに関連付けられた特定用途向けの電気量保存端子。

線形回路の 1 つのノードに関連付けられた特定用途向けの電気量保存端子。

パラメーター

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Impedance Measurement ブロックを三相回路で使用する場合、[Multiplication factor] パラメーターを使用して測定インピーダンスを再スケーリングできます。たとえば、三相回路の 2 つの位相間のインピーダンスの測定値は、正相インピーダンスの 2 倍の値として求まります。そのため、正しい正相インピーダンスの値を得るには、インピーダンスに増倍率 1/2 を適用しなければなりません。

同様に、平衡三相回路の零相インピーダンスを測定するには、まとめて接続された 3 つの位相と接地または中性点の間で Impedance Measurement ブロックを接続できます。

その場合、零相インピーダンスの 1/3 を測定することになるため、正しい零相インピーダンスを得るには増倍率 3 を適用する必要があります。

拡張機能

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C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入