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テスト ケースのモデル パラメーターのオーバーライド
この例では、パラメーターのオーバーライドを使用してシミュレーションをベースライン データと比較する方法を示します。
この例では、モデル ワークスペースで定義されているパラメーターをテスト マネージャーを使用してオーバーライドし、モデル出力のベースラインとの比較に対する影響を確認する方法を示します。外部ファイルを使用したパラメーターのオーバーライドに関する情報も含まれています。
テスト ファイルを開く
テスト マネージャーを開きます。
sltest.testmanager.view
テスト ファイルを開きます。
tf = sltest.testmanager.load('sltestParameterOverridesTest.mldatx');
値の手動設定によるモデル パラメーターのオーバーライド
1.[テスト ブラウザー] ペインで、Test Override
テスト ケースを選択します。
2.[ベースライン基準] セクションまで下にスクロールし、[キャプチャ] をクリックします。
3.ベースライン データの保存先の [ファイル] を指定します。次に、[キャプチャ] をクリックします。
4.テスト ケースの [パラメーターのオーバーライド] セクションを展開し、[追加] をクリックします。
5.ダイアログ ボックスにいずれのパラメーターも表示されない場合は、リフレッシュ ボタンをクリックして使用可能なパラメーターを表示します。a
を選択します。これは、モデルにおけるゲインです。
6.[OK] をクリックします。
7.テスト ケースのオーバーライドのテーブルに a
が表示されます。[オーバーライド値] をダブルクリックし、「1.1
」と入力します。
パラメーターのオーバーライドはテストの実行時に評価されることに注意してください。
テストの実行と結果の表示
[テスト ブラウザー] ペインでテスト ファイルを選択し、[実行] をクリックします。[結果とアーティファクト] ペインで結果を展開し、[ベースライン基準の結果] と [Sim 出力] を確認します。
[ベースライン基準の結果] の下にある Mux: 1(1)
を選択して、mux 信号の取得されたベースラインとの比較にパラメーターのオーバーライドがどのように影響するかを確認します。比較の出力から、最大差が約 0.6 であることがわかります。
MAT ファイルを使用したモデル パラメーターのオーバーライド
1.[テスト ブラウザー] パネルに戻り、"Test Override" テスト ケースを選択して、[パラメーターのオーバーライド] セクションを展開します。
2.[追加] の矢印をクリックし、ドロップダウンから [Add File]
を選択します。
sltestOverrideParameter.mat
ファイルを選択します。このファイルには、テスト ケースでパラメーターのオーバーライドに使用できるデータが含まれています。
MATLAB® ベース ワークスペースでオーバーライド値にアクセスする場合は、ファイルからのオーバーライド値を含む行を選択して右クリックし、[エクスポート] を選択します。オーバーライド値が a
という名前の変数としてワークスペースにエクスポートされます。
テストを再度実行します。[結果とアーティファクト] ペインで新しい結果を展開し、[ベースライン基準の結果] を確認します。Mux: 1(2)
を選択して影響を確認すると、mux 信号のゲイン (a
) の値が大きくなっていることがわかります。
パラメーターのオーバーライドのデータは、MATLAB スクリプト (.m
) ファイルや Excel ファイルからも使用できます。
sltest.testmanager.clearResults; close(tf); sltest.testmanager.close