コンポーネント検証とは
コンポーネント検証の方法
コンポーネント検証では、モデルの設計コンポーネントは以下のいずれかのアプローチによりテストされます。
コンポーネントを含むモデルのコンテキスト内において — 閉ループ コントローラーの体系的なシミュレーションを行うには、制御システム モデルのコンポーネントを検証する必要があります。そうすることで、モデルの制御アルゴリズムをテストできます。この方法は、"システム解析" と呼ばれます。
スタンドアロン コンポーネントとして — コンポーネント アルゴリズムの高度な信頼性を高めるために、コンポーネントをシステムの他の部分から分離して検証します。この方法は、"コンポーネント解析" と呼ばれます。
スタンドアロンのコンポーネントの検証には 3 つの利点があります。
解析を使用して、制御対象システムの物理的な制限によってテストできない設計の部分に焦点を絞ることができます。
このアプローチを開ループ シミュレーションに使用して、フィードバック制御のないプラント モデルをテストできます。
このアプローチは、モデルが使用可能でない場合、またはパフォーマンス上の理由でアクセラレータ モードで制御システム モデルのシミュレーションを実行する必要がある場合に使用できます。
コンポーネント検証用の Simulink Design Verifier ツール
検証するコンポーネントを分離し、Simulink® Design Verifier™ が提供するツールを使用することにより、大規模モデルのテスト スコープを拡張できるテスト ケースが作成されます。この拡張したテストにより、次のことができるようになります。
100% のモデル カバレッジを達成 — 特定のモデル コンポーネントのカバレッジが 100% に達しない場合、最上位モデルのカバレッジは 100% に達しません。これらのコンポーネントを個別に検証すると、コンポーネント インターフェイスを完全に指定するテスト ケースを作成できるようになるため、コンポーネントのカバレッジが 100% になります。
コンポーネントのデバッグ — 指定された設計要件をそれぞれのモデル コンポーネントが達成させることを検証するために、特定のコンポーネントが設計どおりに実行されていることを検証するテスト ケースを作成できます。
コンポーネントのロバスト性のテスト — コンポーネントが予期しない入力および計算を正しく処理することを検証するために、データを生成するテスト ケースを作成できます。その後、コンポーネントのエラー処理機能をテストします。