Main Content

Stateflow Atomic サブチャートの解析

Stateflow® チャート内の "Atomic サブチャート" は、複数のチャートやモデルの間で同じステートやサブチャートの再利用を可能にするグラフィカル オブジェクトです。Simulink® Design Verifier™ では Atomic サブチャートを個別に解析できます。Atomic サブチャートを含むチャートや、そのチャートを含むモデルを解析する必要はありません。

大きなモデルを解析する際に問題が発生した場合は、制御された環境で Atomic サブチャートを解析してみてください。モデル解析のボトムアップ アプローチで説明されているように、Atomic サブチャートやモデルの階層構造内の他のコンポーネントを個別に解析することで、以下についてモデルを解析できます。

  • 速度を低下させたり、あるいはテスト生成、プロパティ証明または設計エラー検出を妨げたりする問題の解決。

  • コンテナー モデルまたはチャートのコンテキストで到達不可能なモデル コンポーネントの解析。

メモ

Atomic サブチャートの詳細については、Atomic サブチャート使用した再利用可能なサブコンポーネントの作成 (Stateflow)を参照してください。

Simulink Design Verifier を使用した Atomic サブチャートの解析

モデル例 sf_atomic_sensor_pair では、Atomic サブチャートを使用した、冗長センサーの組み合わせをモデル化しています。この例では、RedundantSensors チャートの Sensor1 サブチャートを解析します。

  1. モデル例 sf_atomic_sensor_pair を開きます。

    openExample('stateflow/ModelingARedundantSensorPairUsingAtomicSubchartExample',...
    'supportingFile','sf_atomic_sensor_pair');

    このモデルでは、Atomic サブチャートを使用した、単純な冗長センサーの組み合わせのモデル化を示しています。

  2. RedundantSensors チャートをダブルクリックして開きます。

    この Stateflow チャートには 2 つの Atomic サブチャートがあります。

    • Sensor1

    • Sensor2

  3. Simulink Design VerifierSensor1 サブチャートを解析するため、そのサブチャートを右クリックして [Design Verifier][サブチャートに対するテストを生成] を選択します。

    解析時に、Sensor1 サブチャートを含む Sensor1 という名前の Simulink モデルが作成されます。新しいモデルには Inport および Outport ブロックが含まれ、それぞれサブチャートの u および y データ オブジェクトに対応します。

    新しいモデルと解析で生成されたその他のファイルは次の場所に保存されます。

    <current_folder>/sldv_output/Sensor1
  4. 解析が完了したら、次のオプションのいずれかをクリックして Sensor1 サブチャートの解析結果を表示します。

    • 解析結果をモデル上で強調表示

    • 詳細な解析レポートを生成

    • ハーネス モデルの作成

    • テストをシミュレートしてモデル カバレッジ レポートを生成