カバレッジ結果から関連するテスト ケースへのトレース
モデルがノーマル モードまたは SIL/PIL モードの状態で、Simulink® Test™ のテスト ケースについてカバレッジの結果の集計を記録した場合、カバレッジ レポートの集計では、各モデル要素に関連するテスト ケースへのリンクが張られます。
関連付けられたテスト ケースからカバレッジ結果へのトレースの必要条件
カバレッジ レポートで関連付けられたテスト ケースを表示するためには、Simulink Test マネージャーを通して少なくとも 2 つのテスト ケースについてカバレッジの結果の集計を記録しなければなりません。あるいは、結果エクスプローラーから累積カバレッジの結果のカバレッジ レポートを生成します。詳細については、機能テストの実行とテスト カバレッジの解析を参照してください。
メモ
MCDC カバレッジでは、テスト ケースのトレーサビリティとユニット テストの集計はマスキング モードでのみサポートされます。これらの機能について、ユニークコーズ MCDC はサポートされません。
ユニットレベルのカバレッジ データの最上位モデル カバレッジへの集計
この例では、統合テストとユニット テストの両方の結果を含むカバレッジ レポートの集計を生成する方法を説明します。
Simulink® Test™ マネージャーへのテスト ケースの読み込み
slcovTestTraceabilityExample.mldatx
テスト データは、判定カバレッジを記録するよう構成されています。
sltest.testmanager.load('slcovTestTraceabilityExample.mldatx');
sltest.testmanager.view
テスト ケースの実行
Simulink テスト マネージャーから、Combined Integration and Unit Tests
テスト スイートを選択し、[実行] をクリックします。このテスト スイートには、Integration Tests
と Unit Tests
という 2 つのサブスイートが含まれます。あるいは、次のコマンドを実行します。
results = sltest.testmanager.run;
統合テストのカバレッジ レポートへのアクセス
Simulink テスト マネージャーの [結果とアーティファクト] ペインから、Integration Tests
の結果を選択します。[カバレッジの結果の集計] セクションで [レポート] ボタンをクリックします。
このテスト スイートのカバレッジ レポートには、統合テストのカバレッジ結果のみが表示されます。
サブシステムの詳細の表示
サブシステム SwitchUnit2 のカバレッジの詳細を表示します。このサブシステムはフル カバレッジの対象になっていないことに注目してください。最初の 3 つの判定結果は、統合テスト実行 T1
でカバーされます。MPSwitch ブロックに対する 4 つ目の判定結果は、統合システムでは達成できません。
ユニット テストのカバレッジ レポートへのアクセス
Simulink テスト マネージャーの [結果とアーティファクト] ペインから、Unit Tests
の結果を選択します。[カバレッジの結果の集計] セクションで [レポート] ボタンをクリックします。
このテスト スイートのカバレッジ レポートには、サブシステム テスト ハーネスを使用して記録された SwitchUnit2 サブシステムのユニット テストのカバレッジ結果のみが表示されます。
サブシステムの詳細の表示
サブシステム SwitchUnit2 のカバレッジの詳細を表示します。このサブシステムは、ユニット テストのフル カバレッジの対象となっていることに注目してください。
結合されたユニットレベルおよびシステムレベルのカバレッジ レポートの場所
Simulink テスト マネージャーの [結果とアーティファクト] ペインから、Combined Integration and Unit Tests
の結果を選択します。結果には、2 つのカバレッジ レポートが表示されます。1 つはユニット テストでテストされた SwitchUnit2 サブシステムのレポートで、もう 1 つはユニット テストと統合テストの両方結果を含む最上位モデルのレポートです。
最上位モデルのカバレッジ レポートの集計へのアクセス
最上位モデルの [レポート] ボタンをクリックすると、Simulink Coverage が統合テストとユニット テストを 1 つのシステムレベル カバレッジ レポートに集計します。
サブシステムの詳細の表示
サブシステムがフル カバレッジの対象となっていることに注目してください。MPSwitch MultiPortSwitch ブロックの最初の 3 つの判定結果は、統合テスト実行 T1
でカバーされます。MPSwitch MultiPortSwitch ブロックに対する 4 つ目の判定結果は、ユニット テスト実行 U1.2
でカバーされます。