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アーティファクト、リンク、および結果の欠損の解決

問題

モデル設計ダッシュボードおよびモデル テスト ダッシュボードでは、デジタル スレッドを使用することで、ソフトウェア ユニットおよびコンポーネントのモデル設計およびテスト ワークフローの一部であるアーティファクト (モデル、コード、要件、テスト、結果など) を解析します。

以下の場合、アーティファクトやアーティファクト間のリンクは、ダッシュボードに表示されないか、メトリクス結果に影響しない可能性があります。

  • アーティファクトまたはリンクがデジタル スレッドでサポートされていない。

  • アーティファクトまたはリンクがワークフローの一部ではない。

考えられる解決策

ダッシュボードに表示されることが想定されるリンクまたはアーティファクトが表示されない場合は、次のいずれかの解決策を試してください。

プロジェクト内へのアーティファクトの保存

デジタル スレッドは、プロジェクトまたは参照プロジェクト内に保存されているアーティファクトのみを解析します。

  • 変更をアーティファクト ファイルに保存する。

  • アーティファクトがプロジェクトまたは参照プロジェクト内にあることを確認する。

  • 参照プロジェクトに一意のプロジェクト名が設定されていることを確認する。

アーティファクトの問題に対処

デジタル スレッドではアーティファクトを検出、解析、およびトレースできる必要があります。

  • アーティファクトの問題を調べるには、ツールストリップで [アーティファクトの問題] をクリックします。詳細については、View Artifact Issues in Projectを参照してください。

  • 警告およびエラーに対処します。

    • 警告 は、デジタル スレッドがその特定のアーティファクト、モデル構造、または関係をサポートしていないことを示しています。

    • エラー は、デジタル スレッドがアーティファクトの解析、アーティファクトの追跡、またはメトリクスの収集を適切に実行できなかったため、ダッシュボード ウィジェットのメトリクス データが不完全である可能性があることを示しています。

  • ダッシュボードが開いている間は、検索パスを変更しないでください。

これらの解決策で問題が解決しなかった場合は、ダッシュボードを閉じ、モデルや要件などの設計アーティファクトが MATLAB® 検索パス上にあることを確認してから、ダッシュボードを開いてください。生成されたコード ファイルやテスト結果などの生成されたアーティファクトは、検索パス上にある必要はありません。

アーティファクトがメトリクス結果に影響し得るかどうかのチェック

ダッシュボードのメトリクス結果に影響し得るアーティファクトは、ユニットやコンポーネントに直接関係しているもののみです。ユニットまたはコンポーネントにあたるものについては、階層内のモデルをコンポーネントまたはユニットとして分類を参照してください。

[アーティファクト] パネル内の以下のフォルダー内のアーティファクトは参照専用であり、選択したユニットやコンポーネントに直接関係しておらず、ダッシュボードで表示されるメトリクス結果に影響しません。

  • [機能要件][上流]

  • [テスト][その他]

  • [テスト結果][その他]

  • 問題のトレース

特定のフォルダーに表示されることが想定されるアーティファクトが表示されない場合は、ダッシュボードでの解析用にプロジェクト アーティファクトを管理を参照してください。

サポートされていない機能は使用しない

特定の機能は、デジタル スレッドがアーティファクト間の関係を適切に特定してトレースするのを妨げるため、サポートできません。

サポートされていない機能は以下のとおりです。

  • 未保存の情報 — デジタル スレッドはプロジェクト内のアーティファクトの属性および構造を取得する必要があります。アーティファクトに未保存の変更がある場合、または未保存の情報に依存している場合、情報は信頼できず、アーティファクト トレーサビリティ解析との互換性がありません。

  • あいまいな関係 — デジタル スレッドは、プロジェクト内のアーティファクト間のトレーサビリティ関係を取得する必要があります。

  • デジタル スレッドの制限 — デジタル スレッドは、特定のアーティファクトおよび関係を解析できません。デジタル スレッドの詳細については、デジタル スレッドを使用したアーティファクト トレーサビリティの監視と古くなった結果の検出を参照してください。

影響を受けるアーティファクトサポートされていない機能根拠
モデルR2012a 以前で保存されたモデル制限
モデル コールバック

未保存の情報およびあいまいな関係

ライブラリ自己修正可能なマスク未保存の情報 — 自己修正可能なマスクは、ブロックの構造的な内容を変更する場合があります。

ライブラリ転送テーブル

未保存の情報およびあいまいな関係

テスト

MATLAB ベースの Simulink® テスト

制限
テスト ハーネスライブラリ ブロック インスタンス サブシステム上のテスト ハーネスあいまいな関係
テスト結果サポートされていないテストのテスト結果制限
カバレッジ結果

S-Function や C Caller ブロックなどの外部 C コードの集計カバレッジ

制限 — 開発した外部 C コードはすべて手動で検証する必要があります。
共有コード ファイルのカバレッジ結果制限
外部 MATLAB コード別のファイル内で宣言されているメソッド制限
要件リンク

組み込みリンク (モデル ファイルに直接保存された要件リンク)

制限

外部に保存され、要件管理インターフェイス (RMI) を使用してリンクされた要件へのリンク

制限
ステレオタイプを使用して定義したカスタム要件へのリンク制限

以下の内部のリンク:

  • Requirement Table ブロック

  • Test Sequence ブロック

  • Test Assessment ブロック

制限

拡張子が .req の要件ファイル内のリンク

制限 — REQ ファイルは、従来の要件管理インターフェイス (RMI) のものです。リンクを SLMX ファイルに保存するか、要件を含む SLREQX ファイル内にリンクを作成します。

モデルのファイル拡張子が変更された場合のモデルへのリンク

制限 — ファイル拡張子が .slx のモデルに要件がリンクされていても、モデルのファイル拡張子が .mdl に変更されると、デジタル スレッドは要件リンクを未解決としてリストします。想定されるモデル ファイルを参照するように要件リンクを変更し、要件リンクを再度保存します。
サポートされていないモデリング要素へのリンク制限
ステレオタイプを使用して定義したカスタム リンク タイプ制限

正当化への要件リンク

制限 — 要件が正当化とリンクされ、テストにリンクされていない場合、その要件はメトリクス結果でリンクされていないと表示されます。

あいまいなリンク:

  • リンク セットの優先順位が、読み込まれた同じ名前の別のリンク セットよりも高い

  • 要件セットの優先順位が、読み込まれた同じ名前の別の要件セットよりも高い

  • リンクがプロジェクト パス上にないか、一時的にのみプロジェクト パス上にある

  • リンクのパス形式が絶対パスでない

  • リンク セットのソース アーティファクトで、既定のリンク ファイル名と場所が使用されていない

あいまいな関係
リンク

ショートカットなど、プロジェクト内のシンボリックなファイルのリンク

制限

参考

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