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slmetric.config.Threshold

メトリクス結果しきい値を保持するオブジェクト

説明

モデル メトリクス結果のしきい値を指定します。

作成

addThreshold を使用して slmetric.config.Threshold オブジェクトを作成します。

プロパティ

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この プロパティ は読み取り専用です。

モデル メトリクスまたはカスタム モデル メトリクスのメトリクス識別子。文字ベクトルとして返されます。

例: 'mathworks.metrics.SimulinkBlockCount'

データ型: char

この プロパティ は読み取り専用です。

しきい値を適用する slmetric.metric.Result プロパティ。文字ベクトルとして返されます。Value および AggregatedValue プロパティにしきい値を適用できます。

データ型: char

オブジェクト関数

addClassification Add metric data classification to slmetric.config.Threshold object
getClassificationsObtain metric data classifications
removeClassification Remove metric threshold classification
validate Validate metric range thresholds

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slmetric.config.Threshold および slmetric.config.Configuration オブジェクトを使用して、メトリクス ダッシュボードにしきい値情報を追加します。以下の 3 つのカテゴリのメトリクス データ範囲を定義するしきい値を追加できます。

  • 準拠 — 許容範囲内のメトリクス データ

  • 警告 — 確認が必要なメトリクス データ

  • 非準拠 — モデルの変更が必要なメトリクス データ

slmetric.config.Configuration オブジェクトを作成します。

CONF = slmetric.config.Configuration.new('name', 'Config');

CONF の既定の slmetric.config.ThresholdConfiguration オブジェクトを取得します。

TC = getThresholdConfigurations(CONF);

slmetric.config.Threshold オブジェクトを作成して slmetric.config.ThresholdConfiguration オブジェクトに追加します。このしきい値は、mathworks.metrics.SimulinkBlockCount メトリクスと、slmetric.metric.Results オブジェクトの Value プロパティに対応します。

T = addThreshold(TC, 'mathworks.metrics.SimulinkBlockCount', 'Value');

既定では、slmetric.config.Threshold オブジェクトには、準拠カテゴリのメトリクス範囲を定義する slmetric.config.Classification オブジェクトが含まれます。しきい値オブジェクト T に対して関数 getClassifications を使用して分類オブジェクトを取得します。

C = getClassifications(T);

分類オブジェクトの Range プロパティは、slmetric.metric.MetricRange オブジェクトです。分類オブジェクトの範囲に対して関数 slmetric.metric.MetricRange を使用して、準拠カテゴリのメトリクス値を指定します。

C.Range.Start = 5;
C.Range.IncludeStart = 0;
C.Range.End = 100;
C.Range.IncludeEnd = 0;

これらの値は、準拠範囲が 5100 のブロック数であることを指定します。この範囲には、5100 の値は含まれません。

警告のメトリクス範囲の値を指定します。

C = addClassification(T,'Warning');
C.Range.Start = -inf;
C.Range.IncludeStart = 0;
C.Range.End = 5;
C.Range.IncludeEnd = 1;

これらの値は、警告が -inf5 のブロック数であることを指定します。この範囲には、-inf は含まれません。5 は含まれます。

非準拠のメトリクス範囲の値を指定します。

C = addClassification(T,'NonCompliant');
C.Range.Start = 100;
C.Range.IncludeStart = 1;
C.Range.End = inf;
C.Range.IncludeEnd = 0;

これらの値は、100 を超えるブロック数が非準拠であることを指定します。この範囲には 100 が含まれます。inf は含まれません。

validate メソッドを使用して、slmetric.config.ThresholdConfiguration オブジェクトのしきい値に対応するメトリクス範囲を検証します。

validate(T)

範囲が有効でない場合、エラー メッセージが表示されます。この例では、範囲が有効であるため、関数では何も返されません。

構成ファイルに変更を保存します。関数 slmetric.config.setActiveConfiguration を使用して、使用するメトリクス エンジンに対してこの構成を有効化します。

configName = 'Config.xml';
save(CONF,'FileName', configName);
slmetric.config.setActiveConfiguration(fullfile(pwd, configName));

これで、モデルでこのカスタム構成を使用してメトリクス ダッシュボードを実行できるようになりました。

バージョン履歴

R2018b で導入