Main Content

大数の法則の説明

この例では、MATLAB System ブロックを使用して、大数の法則を説明する方法を示します。

大数の法則は、試行数が無限に近づくほど、イベントの累積平均確率値は予想値に近づくと規定しています。生成されたプロットでこのことを確認できます。

Compare To Constant ブロックに接続された Uniform Random Number ブロックは、ベルヌーイ試行として機能します。この例では、実験の成功結果として、高い値を使用します。

この例では、MATLAB System ブロックを次のように使用します。

  • Success Counter は、成功した試行の数をカウントします。Total Trials Counter は、試行総数をカウントします。どちらのブロックも同じ System object™ を使用します。この System object は、"resetImpl" メソッドを使って回数をカウントするソース ブロックです。このブロックは、連続するタイム ステップで実行されます。

  • Analysis ブロックと Plot ブロックは平均確率を計算し、その値をプロットします。インターフェイス クラス matlab.System から継承する System object を使用します。インターフェイス クラス matlab.System は、すべての System object で必要です。サポートされない関数など、コード生成でサポートされない機能を使用するには、System object の伝播メソッドを定義します。そのため、このブロックは "コード生成" モードでシミュレーションを実行できません。"インタープリター型実行" モードでシミュレーションを実行する必要があります。

  • 2 つの MATLAB System ブロックでカスタム アイコンを使用します。Analysis ブロックと Plot ブロックではイメージ ファイル アイコンを使用します。Total Trials Counter ブロックでは、複数行テキスト アイコンを使用します。対応する System object の "getIconImpl" メソッドで、これらのカスタム アイコンを定義します。