Main Content

分割ソルバーの統計

モデルでローカル分割ソルバーを使用している場合、分割に関する追加の詳細が統計ビューアー ツールで提供されます。

  • ソルバー タイプ — それぞれの分割のソルバーのタイプ。

  • 方程式のタイプ — それぞれの分割の方程式のタイプ。取り得るタイプは、線形時不変、線形スイッチド システム、および線形時変です。

  • 変数 — 分割内のスカラー変数の数。詳細については、統計ビューアーによるブロック変数へのアクセスを参照してください。

  • 方程式 — 分割内のスカラー方程式の数。

  • モード — 分割内の線形時不変または線形スイッチド システムのモードの数。Simscape™ ソース コード内の各 if ステートメントと elseif ステートメントは、1 つのモードに対応します。分割内で陰的な積分を使用するソルバーの場合、追加のモードによって必要な反復が追加になる傾向があります。

  • 構成 — 分割をシミュレートするときに解く必要がある個別の線形方程式系の総数。線形時不変や線形スイッチド システムのケースでは、これは 2n となります。ここで、n は分割内のモードの数です。計算を高速化するために、Solver Configuration ブロックの [分割ストレージ法] パラメーターの定義に従って、モードのセットごとにいくつかのシステムの分解がソルバーでキャッシュされます。この数がサポート可能な最大の符号なし整数値を超える場合、統計に Overflow と表示されます。

  • メモリ推定 — この分割で網羅的な分割ストレージ方法を使用する場合の推定メモリ使用量 (kB 単位)。

網羅的な分割ストレージでのメモリ割り当ての推定

この例では、統計ビューアーを使用して、分割ソルバーを使用するモデルのシミュレーションに必要なメモリ割り当てを推定する方法を説明します。

  1. 永久磁石 DC モーターのモデル例を開きます。

  2. Solver Configuration ブロックをダブルクリックし、[ローカル ソルバーを使用] チェック ボックスをオンにして [ソルバー タイプ][分割] に設定します。

  3. モデル統計を表示するために、モデル ウィンドウの [デバッグ] タブで、[Simscape][統計ビューアー] をクリックします。[モデルの更新] をクリックしてビューアーにデータを取り込みます。

  4. [1 次元物理システム] を選択します。

    [合計メモリ推定] の統計は、このモデルの推定メモリ使用量が 2 kB であることを示します。網羅的な分割ストレージ方法を使用する場合、分割ストレージの既定のメモリ割り当ては 1024 kB です。この既定のメモリ割り当て値で十分です。特定の分割についての推定メモリ使用量を確認するには、[分割] を選択します。

参考

|

関連するトピック