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新しい Simscape モデルの作成
ドメイン タイプおよび推奨ブロック
Simscape™ モデルでは、Solver Configuration ブロックやドメイン固有の参照ブロックなど、特定のブロックがモデル コンフィギュレーション内にあることが求められます。他のブロックは、必須ではないものの、Simulink-PS Converter ブロックや PS-Simulink Converter ブロックなどのように、多くの場合必要となります。新しい Simscape モデルの作成を簡単に始める方法として、関数 ssc_new
の使用があります。
MATLAB® コマンド プロンプトで「ssc_new
」と入力すると、特定のブロックがあらかじめ設定された新規モデルが作成されます。
既定では、モデル名は指定されていません。モデルには、Solver Configuration ブロック、Simulink-PS Converter ブロック、および Scope ブロックに接続された PS-Simulink Converter ブロックが含まれています。既定のソルバーは VariableStepAuto
です。モデル ウィンドウ下部のリソース セクションに、関連するブロック ライブラリおよびドキュメンテーション トピックへのリンクが表示されます。
関数 ssc_new
の引数を使用し、モデル名を指定してドメイン固有のブロックを追加することができます。詳細は、ssc_new
のリファレンス ページを参照してください。たとえば、次のように入力します。
ssc_new('pneumatic_actuator','gas')
これにより、次のモデルが作成されます。
ssc_new
を使用した後、モデル内のブロックを必要に応じてコピーしたり、Simscape ライブラリから他のブロックを追加してモデルの作成を継続します。
電気モデルの場合、「新しい回路の作成」の例を新規モデルのテンプレートとして使用することもできます。この例では、新しい電気モデルを作成し、Electrical Starter Palette を開きます。ここには最もよく使用される電気コンポーネントへのリンクが設けられています。MATLAB のコマンド ウィンドウで「ssc_new_elec
」と入力して例を開き、[ファイル]、[名前を付けて保存] を使用して任意のモデル名で保存します。その後、不要なコンポーネントを削除し、新しいコンポーネントを Electrical Starter Palette と Simscape ライブラリから追加します。
新規モデルのソルバー設定
ssc_new
を使用して新しいモデルを作成すると、モデルは次のように設定されます。
ソルバー —
VariableStepAuto
相対許容誤差 —
1e-3
絶対許容誤差 —
1e-3
絶対許容誤差を自動的にスケール — オフ
詳細については、可変タイム ステップでのシミュレーションと自動ソルバーを使用したソルバーの選択を参照してください。
新しいモデルのデータ ログ設定
データ ログを使用すると、重要なシミュレーションおよび解析ツールへアクセスできるようになるため、Simscape モデルのベスト プラクティスです。そのため、関数 ssc_new
では、モデル全体のデータ ログが自動的にオンになります。既定のワークスペース変数名 simlog
を使用してシミュレーション データが格納されます。シミュレーションの速度低下を防ぐため、データ点は最新の 10000 個に制限されます。同時に、Simulink® のデータ ログ履歴が Simscape のデータ ログ履歴と一致するように、MaxDataPoints
が 10000 に引き上げられます。
ssc_new
を使用して新しいモデルを作成すると、モデルのデータ ログは次のように設定されます。
シミュレーション データ ログ —
すべて
シミュレーション統計のログ記録 — オフ
データをシミュレーション データ インスペクターに記録 — オフ
シミュレーション後にビューアーを開く — オフ
ワークスペース変数名 —
simlog
間引き —
1
データ点を制限 — オン
データ履歴 (最後の N ステップ) —
10000
設定の意味と変更方法については、データ ログ作成のオプションを参照してください。