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コードの再利用とは

コードの再利用は、ソフトウェア開発に必要な時間やリソースを削減するためのプログラミング手法です。再利用の目的で開発したコードは、複数の目的で利用できます。この手法にはモジュール化が含まれます。モジュール化によって、複数の個人がさまざまなシステム コンポーネント用コードを個別に並列で開発できます。この手法により、ソフトウェアの配布も簡素化されます。

コード再利用の例としてソフトウェア ライブラリがあります。1 つのライブラリに、それぞれが固有の動作を実行する、複数の関数のコードを含めることができます。ライブラリを使用するために必要なのは、ライブラリ関数を呼び出すための仕様であるインターフェイスだけです。

再利用可能なコードは再呼び出し可能です。再呼び出し可能なコードを呼び出し、中断し、再度呼び出すことができます。再呼び出し可能なコードは共有メモリ内にあります。コードの各使用に関連付けられるデータのインスタンスは固有で、保持されます。たとえば、再利用可能で再呼び出し可能な関数を複数回呼び出して関数コードにアクセスし、各呼び出しで固有のデータセットを維持できます。

コードの再利用の用途は次のとおりです。

  • チームベースの開発。

  • 関数の実装の切り替え。

  • 知的所有権保護。

  • ライブラリの動作をカスタムの実装に置き換える。

  • 標準ライブラリ関数に基づくライブラリの実装。

  • 単体テスト。

  • 実行速度の高速化。

コード ジェネレーターは、コードの再利用と再呼び出しをサポートします。主要な Simulink® コンポーネント化手法を使用してモデルを設計コンポーネントに分割し、シミュレーション、コードの生成、検証を個別に行うことができます。個々のコンポーネントは、サブシステム、ライブラリ、参照モデル、またはこれらの要素の組み合わせとして保存し、それらからコードを生成できます。たとえば、コード ジェネレーターで、ライブラリ サブシステムとエクスポート関数モデルから再利用可能な関数コードを生成します。

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