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[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用した、ワークスペース変数の調整可能なパラメーターとしての宣言

[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、ベース ワークスペース内の MATLAB® 数値変数を調整可能なパラメーターとして宣言できます。調整可能なパラメーターごとに、ストレージ クラスなどのコード生成オプションを選択できます。

ただし、代わりにパラメーター オブジェクトを使用して調整可能なパラメーターを宣言することをお勧めします。ベース ワークスペース内でパラメーター オブジェクトを選択する場合は、[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用しないでください。[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの代わりにパラメーター オブジェクトを使用して調整可能なパラメーターを宣言する場合は、C Data Code Interface Configuration for Model Interface Elementsを参照してください。

メモ

[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して参照モデルに対する調整可能なパラメーターを宣言することはできません。代わりに Simulink.Parameter オブジェクトを使用します。

既存のワークスペース変数の調整可能なパラメーターとしての宣言

[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、既存のワークスペース変数をモデルに対する調整可能なパラメーターとして宣言します。

  1. [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [コード生成][最適化] ペインで、[既定のパラメーター動作]Tunable に設定して、[設定] をクリックします。

  2. [モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [ソース リスト] で、利用可能なワークスペース変数のリストを作成するメソッドを選択します。

    • [MATLAB ワークスペース] を選択して、ベース ワークスペース内で定義された数値変数を表示します。

    • [参照されるワークスペース変数] を選択して、モデルで使用するベース ワークスペース内の数値変数のみを表示します。このオプションを選択すると、ブロック線図の更新と使用されている変数の検索が開始します。大規模なモデルの場合には、時間がかかることがあります。

  3. [モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [ソース リスト] で、1 つ以上のワークスペース変数を選択します。

  4. [テーブルに追加] をクリックします。変数は調整可能なパラメーターとして [グローバル (調整可能な) パラメーター] に表示され、[ソース リスト] にイタリック フォントで表示されます。

  5. オプションで、[グローバル (調整可能な) パラメーター] でパラメーターを選択し、そのパラメーターのコード生成設定を調整します。調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの調整の詳細については、調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの設定を参照してください。

  6. [OK] をクリックし、調整可能なパラメーターの選択を適用してダイアログ ボックスを閉じます。

新しい調整可能なパラメーターの宣言

[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、新しい調整可能なパラメーターを宣言します。この手法を使用して調整可能なパラメーターの名前を宣言し、それぞれのコード生成設定を調整してから、対応するワークスペース変数を作成できます。

  1. [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [最適化] ペインで、[既定のパラメーター動作]Tunable に設定して、[設定] をクリックします。

  2. [モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [グローバル (調整可能な) パラメーター] で、[新規] をクリックします。

  3. [名前] 列で、新しい調整可能なパラメーターの名前を指定します。

  4. オプションで、新しいパラメーター向けにコード生成設定を調整します。調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの調整の詳細については、調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの設定を参照してください。

  5. [OK] をクリックして変更を適用し、ダイアログ ボックスを閉じます。

調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの設定

[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [グローバル (調整可能な) パラメーター] にリストされる調整可能なパラメーターのプロパティを設定するには、パラメーターを選択し、ストレージ クラス、さらにオプションで、ストレージ型修飾子を指定します。

プロパティ説明
ストレージ クラス

コード生成用に使用するために、以下のいずれかを選択します。

  • Model default

  • ExportedGlobal

  • ImportedExtern

  • ImportedExternPointer

調整可能なパラメーターのストレージ クラスの詳細については、C Data Code Interface Configuration for Model Interface Elementsを参照してください。

ストレージ型修飾子

[Auto] 以外のストレージ クラスをもつ変数の場合、生成されたストレージ宣言に修飾子を追加することができます (constvolatile など)。その場合、リストから事前定義された修飾子を選択するか、リストにない修飾子を入力して追加することができます。コード ジェネレーターはストレージ型修飾子の有効性をチェックせず、構文を調べずに修飾子テキストを生成コードに含めます。

ワークスペース変数の調整可能なパラメーターとしてのプログラムによる宣言

コマンド ラインからのパラメーターの調整

パラメーターが MATLAB ワークスペース変数である場合は、[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、調整可能なパラメーターのプロパティを表示し、設定するとよいでしょう。このダイアログ ボックス以外に、MATLAB get_param および set_param コマンドも使用できます。

メモ

調整可能なパラメーター用の Simulink.Parameter オブジェクトも使用できます。詳細については、生成されたコードにおける調整可能なキャリブレーション パラメーターの作成を参照してください。

以下のコマンドは調整可能なパラメーターとそれに対応するプロパティを返します。

  • get_param(gcs,'TunableVars')

  • get_param(gcs,'TunableVarsStorageClass')

  • get_param(gcs,'TunableVarsTypeQualifier')

以下のコマンドは調整可能なパラメーターを宣言するか、それに対応するプロパティを設定します。

  • set_param(gcs,'TunableVars',str)

    引数 str (文字ベクトル) は変数名のコンマ区切りのリストです。

  • set_param(gcs,'TunableVarsStorageClass',str)

    引数 str (文字ベクトル) はストレージ クラス設定のコンマ区切りのリストです。

    有効なストレージ クラス設定は以下のとおりです。

    • Auto

    • ExportedGlobal

    • ImportedExtern

    • ImportedExternPointer

  • set_param(gcs,'TunableVarsTypeQualifier',str)

    引数 str (文字ベクトル) はストレージ型修飾子のコンマ区切りのリストです。

以下の例は、ストレージ クラス [ExportedGlobal] と型修飾子 const により、変数 k1 が調整可能であると宣言します。変数の数と指定のストレージ クラス設定の数は一致しなければなりません。複数の変数とストレージ クラス設定を指定する場合は、それらをコンマで区切ります。

set_param(gcs,'TunableVars','k1')
set_param(gcs,'TunableVarsStorageClass','ExportedGlobal')
set_param(gcs,'TunableVarsTypeQualifier','const')