[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用した、ワークスペース変数の調整可能なパラメーターとしての宣言
[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、ベース ワークスペース内の MATLAB® 数値変数を調整可能なパラメーターとして宣言できます。調整可能なパラメーターごとに、ストレージ クラスなどのコード生成オプションを選択できます。
ただし、代わりにパラメーター オブジェクトを使用して調整可能なパラメーターを宣言することをお勧めします。ベース ワークスペース内でパラメーター オブジェクトを選択する場合は、[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用しないでください。[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの代わりにパラメーター オブジェクトを使用して調整可能なパラメーターを宣言する場合は、C Data Code Interface Configuration for Model Interface Elementsを参照してください。
メモ
[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して参照モデルに対する調整可能なパラメーターを宣言することはできません。代わりに Simulink.Parameter
オブジェクトを使用します。
既存のワークスペース変数の調整可能なパラメーターとしての宣言
[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、既存のワークスペース変数をモデルに対する調整可能なパラメーターとして宣言します。
[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [コード生成] 、 [最適化] ペインで、[既定のパラメーター動作] を
Tunable
に設定して、[設定] をクリックします。[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [ソース リスト] で、利用可能なワークスペース変数のリストを作成するメソッドを選択します。
[MATLAB ワークスペース]
を選択して、ベース ワークスペース内で定義された数値変数を表示します。[参照されるワークスペース変数]
を選択して、モデルで使用するベース ワークスペース内の数値変数のみを表示します。このオプションを選択すると、ブロック線図の更新と使用されている変数の検索が開始します。大規模なモデルの場合には、時間がかかることがあります。
[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [ソース リスト] で、1 つ以上のワークスペース変数を選択します。
[テーブルに追加] をクリックします。変数は調整可能なパラメーターとして [グローバル (調整可能な) パラメーター] に表示され、[ソース リスト] にイタリック フォントで表示されます。
オプションで、[グローバル (調整可能な) パラメーター] でパラメーターを選択し、そのパラメーターのコード生成設定を調整します。調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの調整の詳細については、調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの設定を参照してください。
[OK] をクリックし、調整可能なパラメーターの選択を適用してダイアログ ボックスを閉じます。
新しい調整可能なパラメーターの宣言
[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、新しい調整可能なパラメーターを宣言します。この手法を使用して調整可能なパラメーターの名前を宣言し、それぞれのコード生成設定を調整してから、対応するワークスペース変数を作成できます。
[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [最適化] ペインで、[既定のパラメーター動作] を
Tunable
に設定して、[設定] をクリックします。[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [グローバル (調整可能な) パラメーター] で、[新規] をクリックします。
[名前] 列で、新しい調整可能なパラメーターの名前を指定します。
オプションで、新しいパラメーター向けにコード生成設定を調整します。調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの調整の詳細については、調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの設定を参照してください。
[OK] をクリックして変更を適用し、ダイアログ ボックスを閉じます。
調整可能なパラメーター用のコード生成オプションの設定
[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスの [グローバル (調整可能な) パラメーター] にリストされる調整可能なパラメーターのプロパティを設定するには、パラメーターを選択し、ストレージ クラス、さらにオプションで、ストレージ型修飾子を指定します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
ストレージ クラス | コード生成用に使用するために、以下のいずれかを選択します。
調整可能なパラメーターのストレージ クラスの詳細については、C Data Code Interface Configuration for Model Interface Elementsを参照してください。 |
ストレージ型修飾子 |
|
ワークスペース変数の調整可能なパラメーターとしてのプログラムによる宣言
コマンド ラインからのパラメーターの調整
パラメーターが MATLAB ワークスペース変数である場合は、[モデル パラメーター設定] ダイアログ ボックスを使用して、調整可能なパラメーターのプロパティを表示し、設定するとよいでしょう。このダイアログ ボックス以外に、MATLAB get_param
および set_param
コマンドも使用できます。
メモ
調整可能なパラメーター用の Simulink.Parameter
オブジェクトも使用できます。詳細については、生成されたコードにおける調整可能なキャリブレーション パラメーターの作成を参照してください。
以下のコマンドは調整可能なパラメーターとそれに対応するプロパティを返します。
get_param(gcs,'TunableVars')
get_param(gcs,'TunableVarsStorageClass')
get_param(gcs,'TunableVarsTypeQualifier')
以下のコマンドは調整可能なパラメーターを宣言するか、それに対応するプロパティを設定します。
set_param(gcs,'TunableVars',str)
引数
str
(文字ベクトル) は変数名のコンマ区切りのリストです。set_param(gcs,'TunableVarsStorageClass',str)
引数
str
(文字ベクトル) はストレージ クラス設定のコンマ区切りのリストです。有効なストレージ クラス設定は以下のとおりです。
Auto
ExportedGlobal
ImportedExtern
ImportedExternPointer
set_param(gcs,'TunableVarsTypeQualifier',str)
引数
str
(文字ベクトル) はストレージ型修飾子のコンマ区切りのリストです。
以下の例は、ストレージ クラス [ExportedGlobal]
と型修飾子 const
により、変数 k1
が調整可能であると宣言します。変数の数と指定のストレージ クラス設定の数は一致しなければなりません。複数の変数とストレージ クラス設定を指定する場合は、それらをコンマで区切ります。
set_param(gcs,'TunableVars','k1') set_param(gcs,'TunableVarsStorageClass','ExportedGlobal') set_param(gcs,'TunableVarsTypeQualifier','const')