絶対時間の制限事項について
"絶対時間" は、プログラムの実行開始時間から現時刻までの経過時間で、2 つのイベント間の間隔を意味する "経過時間" とは異なります。詳細については、絶対時間と経過時間の計算を参照してください。
無限に実行されるアプリケーションを設計する場合、時間値のログ作成または絶対時間に依存する線図またはブロックの使用には注意が必要です。タイマーが時間を保存するのに使用しているデータ型で表現できる最大値に時間の値が到達すると、タイマーがオーバーフローし、ログが作成された時間やブロックの出力は正しくありません。
ターゲットが rtModel
を使用する場合、モデル コンフィギュレーション パラメーター [アプリケーションのライフスパン] の値を指定して、タイマーのオーバーフローを回避できます。詳細については、生成コードの整数タイマーを参照してください。
絶対時間には以下の制限があります。
モデル コンフィギュレーション パラメーター [時間] を選択して時間値のログを作成する場合、モデルでは絶対時間が使用されます。
時間を使用するすべての Stateflow® 線図は、絶対時間に依存しています。この従属性を排除するには、Stateflow 線図で時間を使用しないように変更するしかありません。
次の Simulink® ブロックは絶対時間に依存します。
Discrete-Time Integrator (Triggered Subsystem 内で使用された場合のみ)
Sine Wave ([正弦波タイプ] パラメーターが
[時間ベース]
に設定されている場合のみ)To Workspace (
StructureWithTime
形式でログ記録する場合のみ)
上記の Simulink ブロック以外に、他のブロックセットのブロックも絶対時間に依存する場合があります。使用するブロックセットのドキュメンテーションを参照してください。