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システム設計の説明

事前定義された標準レポート

Simulink® ツールストリップから、次の 2 つの事前定義された標準の Simulink Report Generator™ レポートが生成できます。

  • システム設計の説明

  • システム要件のトレーサビリティ

システム設計の説明レポートは、モデルが表すシステム設計の概要または詳細情報を提供します。レポート ダイアログ ボックスを使用してレポート オプションを選択するか、レポート エクスプローラーを使用してカスタマイズされたバージョンを作成することができます。詳細については、システム設計の説明レポートの生成を参照してください。

システム設計の説明レポートの設定ファイルは、独自のレポートの設定ファイルを作成する開始点として使用できます。詳細については、Print Model Reportsを参照してください。

システム要件のトレーサビリティ レポートでは、Requirements Toolbox™ のインストールされていることが必要です。システム要件トレーサビリティ レポートには、モデルとそのオブジェクトに関連するすべての要件についての情報が含まれています。

次の手順に従って、Simulink ツールストリップからシステム要件のトレーサビリティ レポートを生成します。

  1. [要件] タブが使用できない場合、[アプリ] タブの [モデルの検証、妥当性確認、テスト] セクションで [要件マネージャー] をクリックします。

  2. [要件] タブの [共有] セクションで、[共有][モデルのトレーサビリティ レポートの生成] をクリックします。

システム設計の説明とは

システム設計の説明は、あらかじめ用意されている Simulink Report Generator レポートで、Simulink モデルで表されるシステム設計を説明します。

既定では、Simulink Report Generator は、システム設計の説明レポート オプションを呼び出したモデルに関するレポートを生成します。

レポートの用途

システム設計の説明を使用して、次のことができます。

  • モデルを開かずにシステム設計を確認

  • 設計の概要と詳細の説明を生成

  • 設計要件の準拠性の状況を評価

  • モデリング環境に依存しない形式でシステム設計をアーカイブ

  • レポート エクスプローラーを使用してレポートのカスタマイズされたバージョンを作成

レポート コンテンツ

レポートに含める情報の種類を次の観点で指定できます。

  • レポートに含めるモデル要素 (たとえば、カスタム ライブラリからのサブシステムを含めるかどうか)。

  • [設計の詳細] チェックボックスを選択して、システム設計の説明レポートの概要バージョンまたは詳細バージョンのいずれかを生成するかどうか。

詳細については、システム設計の説明レポートの生成を参照してください。

概要バージョン

概要バージョンのレポートには、次の節が含まれます。

セクション情報
レポートの概要

モデル バージョン

ルート システム
  • ルート システムの出力を計算するアルゴリズムを表すブロック線図のスナップショット

    メモ

    ブロック線図のスナップショットには、モデルが信号のサンプル時間、データ型、および次元を表示する場合にのみ、それらの情報が表示されます。これらの情報を表示するには、モデルの [デバッグ] タブの [診断] セクションで、[情報のオーバーレイ] を展開し、[色][基本データ型]、および [信号の次元] を選択します。

  • 説明

  • メモ (R2025a 以降)

  • インターフェイス: 名前、データ型およびその他のシステム入出力信号のプロパティ

  • 以下を含む Stateflow チャート:

    • Stateflow ブロック線図のスナップショット

    • メモ (R2025a 以降)

サブシステム
  • ルート システム セクションの情報

  • モデルにおけるサブシステムのパス

システムの設計変数
  • 設計変数

  • 設計変数の式の関数

要件

  • モデルの情報

  • モデルにリンクされた要件ドキュメントのドキュメント概要

詳細バージョン

詳細バージョンのレポートには、概要形式のレポートに示されるすべての情報に加え、システム コンポーネントのさらに詳しい情報も含まれています。

セクション情報
レポートの概要

モデル バージョン

ルート システム
  • ルート システムの出力を計算するアルゴリズムを表すブロック線図のスナップショット

    メモ

    ブロック線図のスナップショットには、モデルが信号のサンプル時間、データ型、および次元を表示する場合にのみ、それらの情報が表示されます。これらの情報を表示するには、モデルの [デバッグ] タブの [診断] セクションで、[情報のオーバーレイ] を展開し、[色][基本データ型]、および [信号の次元] を選択します。

  • 説明

  • メモ (R2025a 以降)

  • インターフェイス: 名前、データ型およびその他のルート システム入出力信号のプロパティ

  • Blocks

    • ブロック パラメーター

    • MATLAB Function ブロックの詳細情報

    • ルート システムおよびアトミック サブシステムのブロック実行順序

  • ルックアップ テーブル

  • Simulink ワークスペース変数

  • モデル コンフィギュレーション セット

  • 以下を含む Stateflow チャート:

    • Stateflow ブロック線図のスナップショット

    • メモ (R2025a 以降)

    • ステート

    • ステート間の遷移

    • ジャンクション

    • ステート遷移をトリガーするイベント

    • データ型

    • ターゲット

    • 真理値表

サブシステム

ルート システムと同じ情報および次の情報:

  • モデルにおけるサブシステムのパス

  • 参照モデル

  • カスタム ライブラリからのサブシステム

  • アトミック サブシステムの場合、レポートを生成するアトミック サブシステムのバージョンが、サブシステムの他のバージョンと異なるかどうかを示すチェックサム

システムの設計変数
  • 設計変数

  • 設計変数の式の関数

  • 列挙型

要件

  • モデルの情報

  • モデルにリンクされた要件ドキュメントのドキュメント概要

モデルに含まれるドキュメンテーションをレポートで取得

システム設計の説明は、モデルに含まれる次のドキュメンテーションをレポートします。

  • モデルの説明 (モデル プロパティから取得)

  • ブロック プロパティ Description

  • DocBlock モデル ドキュメンテーション ブロック

生成されるシステム設計の説明に情報を追加するには、モデルで対応する情報を追加します。