段落間の間隔の指定
これらの例では、ドキュメント内の DOM Paragraph
オブジェクト間の間隔を指定する方法を示します。間隔を設定するには、Paragraph
オブジェクトの Style
プロパティを変更するか、ドキュメント テンプレートで段落スタイルを作成します。
プログラムによるスタイルの設定
この例では、各段落の Style
プロパティに OuterMargin
オブジェクトを含めることによって、段落の間隔をプログラムで設定します。次の出力が作成されます。
長い完全修飾クラス名を使用せずに済むよう、DOM 名前空間をインポートします。
import mlreportgen.dom.*
ドキュメントを作成して開きます。Word ドキュメントを作成するには、出力タイプを "pdf"
から "docx"
に変更します。HTML ドキュメントを作成するには、"pdf"
を、複数ファイル ドキュメントの場合は "html"
に、単一ファイル ドキュメントの場合は "html-file"
にそれぞれ変更します。例を説明するための見出しを追加します。
d = Document("myDoc1", "pdf"); open(d); append(d, Heading1("Spacing Using OuterMargin"));
段落を作成し、OuterMargin
オブジェクトを含むようにその Style
を設定します。左、右、および上の外側余白を 0 ポイントに設定し、下余白を 50 ポイントに設定します。段落をドキュメントに追加します。
p1 = Paragraph("This is a paragraph with a bottom outer margin of 50pt."); p1.Style = {OuterMargin("0pt", "0pt","0pt","50pt")}; append(d, p1);
下余白が異なる 2 つの段落をさらに作成します。最後の text オブジェクトと共に段落をドキュメントに追加して、すぐ前の段落の下余白を確認できるようにします。
p2 = Paragraph("This is a paragraph with a bottom outer margin of 25pt."); p2.Style = {OuterMargin("0pt", "0pt","0pt","25pt")}; append(d, p2); p3 = Paragraph("This is a paragraph with a bottom outer margin of 5pt."); p3.Style = {OuterMargin("0pt", "0pt","0pt","5pt")}; append(d, p3); append(d, Text("Text to show spacing"));
ドキュメントを閉じて表示します。
close(d); rptview(d);
テンプレートでのスタイルの使用
この例では、段落は、ドキュメントで使用されるカスタム テンプレート ファイルで定義されたスタイルを使用します。次の出力が作成されます。
長い完全修飾クラス名を使用せずに済むよう、DOM 名前空間をインポートします。
import mlreportgen.dom.*
PDF ドキュメントを作成して開きます。Document
オブジェクトを作成するときに、example_template
という名前のカスタム ドキュメント テンプレートを指定します。Word または HTML のドキュメントを作成するには、まず Word または HTML のテンプレートを作成します。次に、作成したテンプレートに応じて、"pdf"
を、"docx"
、"html"
、または "html-file"
に変更します。
テンプレートの作成方法の詳細については、HTML および PDF のテンプレートの作成またはMicrosoft Word テンプレートの作成を参照してください。
d = Document("myDoc2", "pdf", "example_template");
カスタム PDF テンプレート example_template
は、次のように、example_template\stylesheets\root.css
で定義された exampleParagraphStyle
という名前の段落スタイルを含むように変更済みです。
前の例と同様に、margin-bottom
値によって、段落の下余白が 50 ポイントに設定されます。あるいは、テンプレートの既定の段落スタイルを変更して、ドキュメントの段落が自動的にカスタム スタイルをもつようにすることもできます。example_template
の既定の段落スタイルは、次のように、25 ポイントの下余白をもつように変更されています。
ドキュメントを開き、例を説明するための見出しを追加します。
open(d);
append(d, Heading1("Spacing Using Template-defined Paragraph Styles"));
exampleParagraphStyle
をスタイル名として使用して段落を作成します。スタイル名を指定せずに別の段落を作成し、テンプレートの既定の段落スタイルを使用するようにします。
p1 = Paragraph("This is a paragraph with a custom style defined in a template.", ... "exampleParagraphStyle"); p2 = Paragraph("This is a paragraph with the default style defined in a template.");
既定の段落スタイルで別の段落を作成しますが、異なる下余白をもつように Style
プロパティを設定します。これにより、テンプレートの既定のスタイルがオーバーライドされます。
p3 = Paragraph("This is a paragraph with a bottom outer margin of 5pt."); p3.Style = {OuterMargin("0pt", "0pt","0pt","5pt")};
最後の text オブジェクトと共に段落をドキュメントに追加して、すぐ前の段落の下余白を確認できるようにします。
append(d, p1);
append(d, p2);
append(d, p3);
append(d, Text("Text to show spacing."));
ドキュメントを閉じて表示します。
close(d); rptview(d);