PDF フォントの構成
諸言語における PDF フォントのサポート
PDF 出力については、MATLAB® Report Generator™ は、既定のフォントである serif、sans serif および絵文字によって構成されています。また、ロケールに基づいて、使用する言語に適したフォントを使用するようにも構成されています。ロケールに異なるフォントをマッピングできます。
PDF レポートを生成するとき、MATLAB Report Generator では次の言語でテキストをレンダリングできるフォントを使用します。
英語
日本語
韓国語
ロシア語 (キリル文字)
Report Generator はフォント マップを使用して、特定のロケールに対する適切なフォントを判断します。フォント マップは、既定のフォント セットを指定します。マップの変更をすると以下が可能です。
特定のロケールで使用するフォントの変更
既定のロケール以外のロケールに対するサポートの追加
言語フォント マップは、特定のプラットフォーム (Windows® など)、および本文テキストなどの基本的なテキスト要素向けのロケールで使用するフォントを指定します。
フォントを指定するタイミングの特定
レポートに対して必須の英語以外のフォントが欠落している場合、生成されたテキストにはポンド記号文字 (#) が表示されます。例:
スタイル シートによる PDF フォント マッピングのオーバーライド
MATLAB Report Generator の PDF スタイル シートは、本文テキスト、Copyright、引用、シンボル、絵記号、等幅、sans serif およびタイトルに対するフォントを指定します。
PDF スタイル シートの設定は、PDF フォント マッピングのエントリをオーバーライドします。
PDF スタイル シートを指定しない場合、PDF 言語フォント マッピングのエントリを使用して、英語のレポートに対する既定のフォントを変更できます。
英語以外の PDF フォント マッピングのタスク
英語以外の PDF フォント マッピングの仕様を追加または変更する方法は以下です。
lang_font_map.xml ファイル
XML エディターと lang_font_map.xml
ファイルを使用して、レポートのすべての PDF フォント マッピングを入力します。
MATLAB Report Generator ソフトウェアをインストールすると、以下の場所に lang_font_map.xml
ファイルが読み込まれます。
<matlabroot>/toolbox/shared/rptgen/resources/fontmap
lang_font_map.xml
ファイルには次の 2 つのセクションが含まれます。
name_map
— フォントの名前、言語、レポートにおけるフォントの使用法 (本文テキストなど) を指定するname_mapping
要素を含む。file_map
—name_map
で指定されたフォントのフォント ファイルの場所に関するエントリを含む。
たとえば、次の lang_font_map.xml
ファイルには、日本語 (ja
)、韓国語 (ko
) およびロシア語 (ru
) に対する標準的な PDF フォント サポートを提供する name_map
と file_map
エントリが含まれています。
英語以外のフォントの場所
言語フォント マップを使用してレポートを生成するシステムには、適切な英語以外のフォントへのアクセスがなければなりません。
英語以外のフォント サポートには、以下のいずれかのフォント形式を使用します。
タイプ 1 (PostScript®)
TrueType
OpenType®
X Window System (X11) のビットマップ フォントなど、他の形式のフォントを使用すると、MATLAB Report Generator レポートの出力の品質が低くなります。
いくつかの TrueType フォントは、TrueType コレクションと呼ばれるパッケージにグループ化されています。言語フォント マップ ファイルでコレクションを指定するには、TrueType Collection
内で個別のフォントを指定します。
フォント名に加え、太さ (太字など) や傾斜 (イタリック、斜体など) によって、同じファミリでも相互に区別される場合があります。
フォント名の特定に使用する方法は、コンピューターのプラットフォームによって異なります。
言語フォント マッピングの追加または変更
lang_font_map.xml
ファイルの name_map
セクションで、PDF レポートに含める言語、フォント、使用法のそれぞれの組み合わせについて、個別の name_mapping
エントリを追加します。
各 name_mapping
要素には 3 つの属性があります。
lang
: レポートの言語に対応する 2 文字の ISO 639-1 コードを指定する。platform
: オペレーティング システムのプラットフォームを指定する。win
— Windowsmac
— Mac OS Xglnx
— Linux
usage
: レポート要素またはフォントの種類を指定する。body
title
monospaced
sans
(sanserif)
XSL-FO スタイル シートで指定されているとおり、name_mapping
要素のテキストはフォント名です。
次に name_mapping
エントリの例を示します。
<name_mapping_lang="ja" platform="win" usage="body">MS Gothic</name_mapping>
フォント ファイルの場所の指定
file_map
セクションに、name_map
セクションに含める各フォントのフォント ファイルの場所を特定する file_mapping
エントリを追加します。
プラットフォーム (Windows、Mac、Linux) によって、フォントの既定の検索パスが異なります。lang_font_map.xml file
にフォントの絶対ファイル パスが含まれていない場合、MATLAB Report Generator はプラットフォーム固有の方法を使用してフォントを検索します。