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Synchronous Machine のカスタマイズ

製品の例に含まれる ThreePhaseExamples ライブラリには、マシンおよび変圧器のユーザー独自のコンポーネント ファイルを作成するための簡略化されたモデル例が収録されています。ThreePhaseExamples ライブラリの Synchronous Machine コンポーネントは、Synchronous Machine Round Rotor ブロックに似ていますが、ゼロシーケンス ダイナミクスを省略するよう方程式が簡略化されている点が異なります。このため、Synchronous Machine ブロックは平衡状態にのみ適しています。

次の例では、コンポーネント ファイルをさらに簡略化し、固定子の磁束変化率を考慮しないカスタム マシン ブロックを作成する方法を説明します。

  1. 作業ディレクトリに +MyMachines というフォルダーを作成します。このフォルダーには、カスタマイズしたマシンのソース ファイルを格納します。

  2. 簡略化されたコンポーネント例からなるライブラリを開くには、MATLAB® コマンド プロンプトで以下を入力します。

    ThreePhaseExamples_lib

  3. Synchronous Machine ブロックをダブルクリックします。

  4. ブロックのダイアログ ボックスの [ソース コード] リンクをクリックします。

    このブロックの Simscape™ ソース ファイルが MATLAB エディターで開きます。

  5. ファイルの以下の行にあるコンポーネントの名前、ブロックの名前およびブロックの説明を変更します。

    component sm
% Synchronous Machine :1.5
% Synchronous machine (SM) with a round rotor parameterized
% using fundamental per-unit parameters. The defining equations are
% simplified by omitting the zero-sequence dynamics: the model is suitable
% for balanced operation.
% The model contains effect of rate of change of magnetic flux linkages
% on stator voltages, effect of speed variation on stator voltages, one
% damper winding on the d-axis and two damper windings on the q-axis.

% Copyright 2012-2018 The MathWorks, Inc.

    これを次のように変更します。

    component sm1
% Simplified Synchronous Machine
% This synchronous machine does not include the stator d.psi/dt terms.

  6. 固定子の磁束変化率の項を削除するには、スクロールダウンして equations セクションに移動し、固定子の電圧方程式を変更します。変更元: 

    % Per unit stator voltage equations
pu_ed == oneOverOmega*pu_psid.der - pu_psiq*pu_velocity - Ra*pu_id;
pu_eq == oneOverOmega*pu_psiq.der + pu_psid*pu_velocity - Ra*pu_iq;

    これを次のように変更します。

    % Per unit stator voltage equations
pu_ed == -pu_psiq*pu_velocity - Ra*pu_id;
pu_eq ==  pu_psid*pu_velocity - Ra*pu_iq;

  7. sm1.ssc という名前で +MyMachines フォルダーにファイルを保存します。Simscape ファイルの名前はコンポーネント名と一致していなければなりません。

  8. 新しいブロックを含むカスタム ライブラリを生成するには、MATLAB コマンド プロンプトで以下を入力します。

    ssc_build(MyMachines)

    このコマンドにより、作業ディレクトリに MyMachines_lib ライブラリ モデルが生成されます。

  9. カスタム ライブラリを開くには、MATLAB コマンド プロンプトで以下を入力します。

    MyMachines_lib

    ライブラリに Simplified Synchronous Machine ブロックが格納されて、モデルで使用できるようになります。

参考

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