readEncodedStrip

指定したストリップからのデータの読み込み

構文

stripData = readEncodedStrip(t,stripNumber)

[Y,Cb,Cr] = readEncodedStrip(t,stripNumber)

説明

stripData = readEncodedStrip(t,stripNumber) は、Tiff オブジェクト t が表す TIFF ファイルから、stripNumber で指定したストリップのイメージ データを返します。

関数 readEncodedStrip は、ストリップの領域のうち、ImageLength 境界の外にある領域をトリミングします。そのため、イメージの下端のストリップから取得したイメージ データは次元が異なる場合があります。

[Y,Cb,Cr] = readEncodedStrip(t,stripNumber) は、Tiff オブジェクト t で表される TIFF ファイルから、stripNumber で指定されたストリップのデータの YCbCr 成分を返します。この構文は、YCbCr 光度測定解釈をもつイメージに対してのみ使用します。

YCbCrSubSampling タグの値によっては、Cb 成分のサイズが Y 成分と異なる場合があります。

例

TIFF イメージからのデータのストリップの読み取り

ストリップ レイアウトをもつイメージが含まれる TIFF ファイルからイメージ データのストリップを読み取ります。

t = Tiff('peppers_RGB_stripped.tif','r');

イメージ内のストリップの数とストリップの長さを判別します。

numberOfStrips(t)

ans = 
6

getTag(t,'RowsPerStrip')

ans = 
35

イメージの 3 番目のストリップを読み取り、表示します。関数 readEncodedStrip は、ストリップの領域のうち、ImageLength 境界の外にある領域をトリミングします。そのため、イメージの下端のストリップから取得したイメージ データは次元が異なる場合があります。

strip = readEncodedStrip(t,3);
imshow(strip);
title('3^{rd} Strip Peppers Image');

Tiff オブジェクトを閉じます。

close(t);

YCbCr TIFF イメージからのデータのストリップの読み取り

ストリップ レイアウトをもつイメージが含まれる YCbCr TIFF ファイルからイメージ データのストリップを読み取ります。

t = Tiff('peppers_YCbCr_stripped.tif','r');

イメージ内のストリップの数と各ストリップの長さを判別します。

numberOfStrips(t)

ans = 
6

getTag(t,'RowsPerStrip')

ans = 
35

イメージの 3 番目のストリップの Y 成分を読み取り、表示します。関数 readEncodedStrip は、ストリップの領域のうち、ImageLength 境界の外にある領域をトリミングします。そのため、イメージの下端のストリップから取得したイメージ データは次元が異なる場合があります。

[Y,Cb,Cr] = readEncodedStrip(t,3);
imshow(Y);
title('3^{rd} Strip of Peppers Image (YCbCr)')

Tiff オブジェクトを閉じます。

close(t);

入力引数

t — Tiff オブジェクト

Tiff オブジェクト

TIFF ファイルを表す Tiff オブジェクト。このオブジェクトを作成するには、関数 Tiff を使用します。

stripNumber — ストリップ番号

正の整数

ストリップ番号。正の整数として指定します。ストリップ番号は、1 ベースの数です。

例: 15

データ型: double

出力引数

stripData — ストリップ データ

数値配列

ストリップ データ。数値配列として返されます。

Y — 輝度成分

数値配列

ストリップ データの輝度成分。2 次元の数値配列として返されます。

Cb — 青色差彩度成分

数値配列

ストリップ データの青色差彩度成分。2 次元の数値配列として返されます。

Cr — 赤色差彩度成分

数値配列

ストリップ データの赤色差彩度成分。2 次元の数値配列として返されます。

制限

• readEncodedStrip は、YCbCr 光度測定解釈を使用する SVS ファイルの場合も、SVS ファイルからのイメージ データを RGB データとしてのみ返します。

アルゴリズム

参照

この関数は、LibTIFF C API の関数 TIFFReadEncodedStrip に相当します。このメソッドを使用するには、TIFF の仕様とテクニカル ノートに精通していなければなりません。このドキュメンテーションは LibTIFF - TIFF Library and Utilities で参照してください。

バージョン履歴

R2009b で導入

参考

readEncodedTile | isTiled | Tiff

トピック

• イメージのインポート
• イメージへのエクスポート