read

TIFF イメージ全体の読み取り

構文

imageData = read(t)

[Y,Cb,Cr] = read(t)

説明

imageData = read(t) は、Tiff オブジェクト、t と関連付けられた TIFF ファイルの現在のイメージ ファイル ディレクトリ (IFD) からイメージ データを読み取ります。

[Y,Cb,Cr] = read(t) は、TIFF ファイルの現在のイメージ ファイル ディレクトリから YCbCr の成分データを読み取ります。この構文は、YCbCr 光度測定解釈をもつイメージに対してのみ使用します。

YCbCrSubSampling タグの値によっては、Cb および Cr 成分のサイズが Y 成分と異なる場合があります。

例

TIFF イメージ データの読み取り

Tiff オブジェクトを作成し、TIFF ファイルからデータを読み取ります。

t = Tiff('peppers_RGB_tiled.tif','r');
imageData = read(t);

イメージを表示します。

imshow(imageData);
title('Peppers Image (RGB)')

Tiff オブジェクトを閉じます。

close(t);

YCbCr TIFF イメージ データの読み取り

ファイルの Tiff オブジェクトを作成し、イメージ データを取得して、イメージを表示します。

t = Tiff('peppers_YCbCr_tiled.tif','r');
[Y,Cb,Cr] = read(t);

イメージの Y 成分を表示します。

imshow(Y); 
title('Peppers Image (Y Component)');

Tiff オブジェクトを閉じます。

close(t);

入力引数

t — Tiff オブジェクト

Tiff オブジェクト

TIFF ファイルを表す Tiff オブジェクト。このオブジェクトを作成するには、関数 Tiff を使用します。

出力引数

imageData — イメージ データ

数値配列

イメージ データ。数値配列として返されます。たとえば、RGB イメージの場合、imageData は M×N×3 の配列です。ここで、M と N はそれぞれイメージの高さと幅です。

Y — 輝度成分

数値配列

イメージ データの輝度成分。2 次元の数値配列として返されます。

Cb — 青色差彩度成分

数値配列

イメージ データの青色差彩度成分。2 次元の数値配列として返されます。

Cr — 赤色差彩度成分

数値配列

イメージ データの赤色差彩度成分。2 次元の数値配列として返されます。

制限

• read は、YCbCr 光度測定解釈を使用する SVS ファイルの場合も、SVS ファイルからのイメージ データを RGB データとしてのみ返します。

バージョン履歴

R2009b で導入

参考

write | imread

トピック

• イメージのインポート
• イメージへのエクスポート