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pascal

説明

P = pascal(n) は、n 次のパスカル行列を返します。P は、パスカルの三角形から得られる整数要素をもつ対称な正定値行列です。P の逆行列は、整数要素をもちます。

P = pascal(n,1) は、パスカル行列の下三角コレスキー因子 (列の符号まで) を返します。P"対合"、すなわちその行列の逆行列です。

P = pascal(n,2)pascal(n,1) を転置し、並べ替えたバージョンを返します。この場合、P は単位行列の 3 次の根になります。

P = pascal(___,classname) は、前述の任意の構文における入力引数の任意の組み合わせを使用して、クラス classname の行列を返します。classname"double" または "single" のいずれかです。

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4 次のパスカル行列を計算します。

A = pascal(4)
A = 4×4

     1     1     1     1
     1     2     3     4
     1     3     6    10
     1     4    10    20

3 次のパスカル行列の下三角コレスキー因子を計算し、対合であることを確認します。

A = pascal(3,1)
A = 3×3

     1     0     0
     1    -1     0
     1    -2     1

inv(A)
ans = 3×3

     1     0     0
     1    -1     0
     1    -2     1

入力引数

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行列の次数。非負の整数スカラーとして指定します。

例: pascal(10)

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | char

行列クラス。"double" または "single" として指定します。

例: pascal(10,'single')

データ型: char

出力引数

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パスカル行列。行列として返されます。

制限

  • パスカル行列の要素が大きすぎる場合、つまり正の最大浮動小数点数を上回る場合、pascal はそれらの要素に対して Inf を返します。この最大浮動小数点数は、倍精度の場合は約 1.79e308、単精度の場合は約 3.40e38 です。たとえば、以下のコードは Inf を返します。

    P = pascal(516);
    P(end)

詳細

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拡張機能

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C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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