updateDependencies

プロジェクトの依存関係の更新

構文

updateDependencies(proj)

updateDependencies(proj,Name=Value)

説明

updateDependencies(proj) は指定したプロジェクトで依存関係の分析を実行し、プロジェクト ファイル間の既知の依存関係を更新します。最初の依存関係の分析後は、updateDependencies を実行すると結果が増分更新されます。updateDependencies を呼び出すと、依存関係アナライザー アプリの依存関係の分析グラフが更新されます。

updateDependencies(proj,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数として追加オプションを指定します。たとえば、アドオン内の依存関係を分析するには、AnalyzeAddOns 引数を true に設定します。

分析オプションを変更すると、次回 updateDependencies を呼び出したときに、完全な分析が自動的に実行されます。

例

プロジェクトの依存関係の更新

プロジェクト Times Table App を開きます。currentProject を使用して、現在読み込まれているプロジェクトからプロジェクト オブジェクトを作成します。

openExample("matlab/TimesTableProjectExample")
proj = currentProject;

プロジェクトの依存関係を更新します。既定では、updateDependencies はインクリメンタルな依存関係の分析を実行します。すべてのファイルを再分析して完全な依存関係の分析を実行する場合の詳細については、プロジェクトのすべての依存関係の再分析を参照してください。

updateDependencies(proj);

timestable.mlapp プロジェクト ファイルで必要なファイルを取得します。

g = proj.Dependencies;
requiredFiles = bfsearch(g,which("source/timestable.mlapp"))

requiredFiles =

  2×1 cell array

    {'C:\myProjects\examples\TimesTableApp\source\timestable.mlapp'}
    {'C:\myProjects\examples\TimesTableApp\source\timesTableGame.m'}

プロジェクトのすべての依存関係の再分析

プロジェクト Times Table App を開きます。currentProject を使用して、現在読み込まれているプロジェクトからプロジェクト オブジェクトを作成します。

openExample("matlab/TimesTableProjectExample")
proj = currentProject;

すべてのファイルを再分析し、プロジェクトについての完全な依存関係の分析を実行します。

updateDependencies(proj,ReanalyzeAll=true);

依存関係の分析範囲の指定

プロジェクトを開き、プロジェクト オブジェクトを作成します。

proj = openProject("myNewProject");

プロジェクトで依存関係の分析を実行し、アドオン内の依存関係と、モデル ブロック パラメーター内の MATLAB^® コードによって生じた依存関係を対象にします。

updateDependencies(proj,AnalyzeAddOns=true,AnalyzeModelParameters=true);

入力引数

proj — プロジェクト

matlab.project.Project オブジェクト

プロジェクト。matlab.project.Project オブジェクトとして指定します。currentProject を使用して、現在読み込まれているプロジェクトからプロジェクト オブジェクトを作成します。

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: updateDependencies(proj,ReanalyzeAll=true,AnalyzeCCode=false,AnalyzeAddOns=true)

ReanalyzeAll — プロジェクト内のすべてのファイルを再分析するオプション

false または 0 (既定値) | true または 1

プロジェクト内のすべてのファイルを再分析するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

データ型: logical

AnalyzeCCode — C/C++ コード ファイルによって生じた依存関係を分析するオプション

true または 1 (既定値) | false または 0

C/C++ コード ファイルによって生じた依存関係を分析するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

データ型: logical

AnalyzeReferences — 参照プロジェクト内の依存関係を分析するオプション

false または 0 (既定値) | true または 1

参照プロジェクト内の依存関係を分析するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

データ型: logical

AnalyzeAddOns — アドオン内の依存関係を分析するオプション

false または 0 (既定値) | true または 1

アドオン内の依存関係を分析するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

データ型: logical

AnalyzeModelParameters — モデル ブロック パラメーター内の MATLAB コードによって生じた依存関係を分析するオプション

false または 0 (既定値) | true または 1

モデル ブロック パラメーター内の MATLAB コードによって生じた依存関係を分析するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

データ型: logical

AnalyzeGeneratedCodeTraceability — 生成されたコードによって生じた依存関係を分析するオプション

false または 0 (既定値) | true または 1

モデルから生成されたコードによって生じた依存関係を分析するオプション。数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。

コードのトレーサビリティを解析するには、Embedded Coder^® ライセンスが必要です。

データ型: logical

バージョン履歴

R2019a で導入

R2025a: 参照プロジェクト内の依存関係の分析

R2025a 以降では、参照プロジェクト内の依存関係を分析できます。

updateDependencies(proj,AnalyzeReferences=true);

R2024b: 依存関係の分析範囲の指定

R2024b 以降、依存関係の分析範囲を指定できます。

• アドオン内の依存関係を分析するには、updateDependencies(proj,AnalyzeAddOns=true) を使用します。

• C/C++ コード ファイルによって生じた依存関係を分析するには、updateDependencies(proj,AnalyzeCCode=true) を使用します。

• モデル ブロック パラメーター内の MATLAB コードによって生じた依存関係を分析するには、updateDependencies(proj,AnalyzeModelParameters=true) を使用します。

• モデルから生成されたコードによって生じた依存関係を分析するには、updateDependencies(proj,AnalyzeGeneratedCodeTraceability=true) を使用します。

R2024a: すべてのファイルの再分析

R2024a 以降では、updateDependencies(proj,ReanalyzeAll=tf) 構文を使用して、プロジェクト内のすべてのファイルを再分析し、完全な依存関係の分析を実行できます。

参考

ツール

• 依存関係アナライザー

関数

• currentProject | openProject

トピック

• プロジェクトの依存関係の解析
• プロジェクトのプログラムによる作成と編集