export
プロジェクトをアーカイブにエクスポート
説明
export(
は、指定されたプロジェクトを proj
,archiveName
)archiveName
という名前の新しいプロジェクト アーカイブ ファイルにエクスポートします。
このプロジェクト アーカイブには、プロジェクトのファイル、構造、ラベル、ショートカットが保存されます。ソース管理情報は保存されません。このプロジェクト アーカイブを使用すると、自分のソース管理リポジトリにアクセスできない顧客やサプライヤー、同僚にプロジェクトを送信することができます。受信者は、プロジェクトのアーカイブ ファイルをダブルクリックすることで、アーカイブから新規プロジェクトを作成できます。
既定では、この関数はすべてのプロジェクト参照をアーカイブ内にパッケージ化します。プロジェクトにネットワークの絶対パスへの参照が含まれている場合、このオプションは不要かもしれません。この場合、関数はプロジェクト自体を複製し、抽出時にそれを相対参照として扱います。
export(
は、1 つ以上の名前と値の引数で指定された追加オプションを使用して、指定されたプロジェクトを新しいプロジェクト アーカイブ ファイルにエクスポートします。この構文は、アーカイブでプロジェクト参照を省略し、エクスポート プロファイルなどを指定する場合に使用します。proj
,Name=Value
)
例
アーカイブされたプロジェクト ファイルへのプロジェクトのエクスポート
プロジェクト Times Table App を開きます。currentProject
を使用して、現在読み込まれているプロジェクトからプロジェクト オブジェクトを作成します。
openExample("matlab/TimesTableProjectExample")
proj = currentProject;
プロジェクトをアーカイブされたプロジェクト ファイルにエクスポートします。
export(proj,"timestableproj.mlproj");
ファイル timestableproj.mlproj
を共有することにより、プロジェクトを送信できるようになります。
プロジェクト ファイルのサブセットのエクスポート
エクスポートするプロジェクトを開き、プロジェクト オブジェクトを作成します。
proj = openProject("myProject.prj");
excludetests
というユーザー定義のエクスポート プロファイルを使用して、プロジェクト ファイルのサブセットをエクスポートします。エクスポート プロファイルの作成を参照してください。
export(proj,"myProjectArchive.mlproj",ExportProfile="excludetests");
ファイルとその依存関係のエクスポート
プロジェクトを開き、プロジェクト オブジェクトを作成します。
proj = openProject("myProject.prj");
ファイル mymodel.slx
に必要なすべてのファイルをエクスポートします。
requiredFiles = listRequiredFiles(proj,"mymodel.slx"); export(proj,"myModelDependencies.mlproj",Files=requiredFiles);
入力引数
proj
— プロジェクト
matlab.project.Project
オブジェクト
プロジェクト。matlab.project.Project
オブジェクトとして指定します。currentProject
を使用して、現在読み込まれているプロジェクトからプロジェクト オブジェクトを作成します。
archiveName
— アーカイブ ファイル名またはパス
文字ベクトル | string スカラー
アーカイブ ファイルの名前またはパス。ファイル拡張子 .mlproj
または .zip
で終わる文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。拡張子を指定しない場合、MATLAB® によってファイル名に .mlproj
拡張子が付加されます。
archiveName
がファイル名である場合、MATLAB はそのファイルを現在のフォルダーにエクスポートします。完全修飾パス名を指定することもできます。
例: "projectArchive.mlproj"
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
例: export(proj,"archivewithnoReferences.mlproj",ArchiveReferences=false)
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: export(proj,"archivewithnoReferences.mlproj","ArchiveReferences",false)
ArchiveReferences
— 参照をパッケージに含めるオプション
true または 1
(既定) | false または 0
参照をパッケージに含めるオプション。数値または logical 1
(true) または 0
(false) として指定します。
true
を指定した場合、MATLAB はプロジェクトをエクスポートし、参照をパッケージに含めます。アーカイブを抽出すると、参照プロジェクトのコピーが作成され、それらが最上位プロジェクトにリンクされます。これには、参照プロジェクトによって参照されるプロジェクトのコピーも含まれます。
false
を指定した場合、MATLAB はプロジェクトをエクスポートし、参照への既存の絶対リンクと相対リンクを保持します。アーカイブの抽出時に最上位プロジェクトで参照が欠落することを確実に防ぐには、参照は同じ絶対パスと相対パスに存在しなければなりません。
プロジェクトに参照がない場合、このオプションは適用されません。
データ型: logical
ExportProfile
— エクスポート プロファイル名を指定するオプション
'none' (既定)
エクスポート プロファイル名を指定するオプション。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。
指定した場合、MATLAB は ExportProfile
で指定されたプロジェクト ファイルのサブセットをエクスポートします。エクスポート プロファイルは参照プロジェクトに変更を適用しません。プロジェクトを共有すると、MATLAB は参照プロジェクト全体をエクスポートします。
データ型: char
| str
Files
— エクスポートするファイル
string 配列 | 文字ベクトルの cell 配列 | ProjectFile
オブジェクトの配列
エクスポートするファイル。string 配列、文字ベクトルの cell 配列、または ProjectFile
オブジェクトの配列として指定します。
IgnoreMissingFilesError
— 欠落したファイルがあるプロジェクトのエクスポートを許可するオプション
false または 0
(既定) | true または 1
ファイルの欠落に関するエラーを無視し、欠落したファイルがあるプロジェクトのエクスポートを許可するオプション。数値または logical 1
(true) または 0
(false) として指定します。
データ型: logical
バージョン履歴
R2019a で導入R2024a: プロジェクト ファイルのリストをアーカイブにエクスポート
プロジェクト ファイルのリストをアーカイブにエクスポートするには、引数 Files
を指定します。
R2024a: 欠落したファイルがあるプロジェクトをエクスポート
欠落したファイルがあるプロジェクトをアーカイブにエクスポートするには、IgnoreMissingFilesError
を true に設定します。
R2023a: プロジェクト ファイルのサブセットをアーカイブにエクスポート
プロジェクト ファイルのサブセットをアーカイブにエクスポートするには、ユーザー定義のエクスポート プロファイルを指定します。
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