freqspace

周波数応答のための周波数間隔の作成

構文

[f1,f2] = freqspace(n)

[f1,f2] = freqspace([m n])

[x,y] = freqspace(___,'meshgrid')

f = freqspace(N)

f = freqspace(N,'whole')

説明

[f1,f2] = freqspace(n) は、n 行 n 列の行列に対する 2 次元周波数ベクトル f1 および f2 を返します。

関数 freqspace は、等間隔の周波数応答を求めるための暗黙的な周波数範囲を返します。関数 freqspace は、さまざまな 1 次元および 2 次元アプリケーションに必要な周波数応答を作成する場合に便利です。

[f1,f2] = freqspace([m n]) は、m 行 n 列の行列に対する 2 次元周波数ベクトル f1 および f2 を返します。

[x,y] = freqspace(___,'meshgrid') は以下と等価です。

[f1,f2] = freqspace(...);
[x,y] = meshgrid(f1,f2);

f = freqspace(N) は、単位円の周りに N 個の点が等間隔にあるとして、1 次元周波数ベクトル f を返します。

f = freqspace(N,'whole') は、単位円全体の周りに等間隔の N 個の点を返します。この場合、f は 0:2/N:2*(N-1)/N になります。

例

周波数ベクトルを使用した、目的の通過帯域応答行列の作成

通過帯域が 0.1 ～ 0.5 である (正規化周波数。ここで、1.0 はサンプリング周波数の半分または π ラジアンに対応します) ほぼ対称な 2 次元のバンドパス フィルターに対する目的のバンドパス応答を含む行列 Hd を作成します。freqspace を使用して周波数ベクトル f1 および f2 を作成します。

[f1,f2] = freqspace(21,'meshgrid');
Hd = ones(21); 
r = sqrt(f1.^2 + f2.^2);
Hd((r<0.1)|(r>0.5)) = 0;
colormap(jet(64))
mesh(f1,f2,Hd)

入力引数

n — 周波数ベクトルの長さ

数値スカラー

周波数ベクトルの長さ。正の数値スカラーとして指定します。

データ型: single | double

[m n] — 各周波数ベクトルの長さ

正の数値の 2 要素ベクトル

各周波数ベクトルの長さ。形式 [m n] の 2 要素ベクトルとして指定します。

データ型: single | double

N — 単位円の周りの点数

数値スカラー

単位円の周りの点数。正の数値スカラーとして指定します。

データ型: single | double

出力引数

f1 — 2 次元周波数ベクトル

数値ベクトル

2 次元周波数ベクトル。数値ベクトルとして返されます。

n が奇数の場合、f1 および f2 は共に [-n+1:2:n-1]/n になります。

n が偶数の場合、f1 および f2 は共に [-n:2:n-2]/n になります。

f2 — 2 次元周波数ベクトル

数値ベクトル

2 次元周波数ベクトル。数値ベクトルとして返されます。f2 の奇数と偶数の動作は f1 と同じです。

x — グリッド上の X 座標

数値行列

グリッド上の X 座標。数値行列として返されます。

y — グリッド上の Y 座標

数値行列

グリッド上の Y 座標。数値行列として返されます。

f — 単位円の周りの点の 1 次元周波数ベクトル

数値ベクトル

単位円の周りの点の 1 次元周波数ベクトル。等間隔の N 点の数値ベクトルとして返されます。

• N が奇数か偶数にはかかわらず、f は (0:2/N:1) になります。

• N が偶数の場合、freqspace は (N+2)/2 点を返します。

• N が奇数の場合、freqspace は (N+1)/2 点を返します。

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

スレッドベースの環境

MATLAB® の backgroundPool を使用してバックグラウンドでコードを実行するか、Parallel Computing Toolbox™ の ThreadPool を使用してコードを高速化します。

この関数はスレッドベースの環境を完全にサポートしています。詳細については、スレッドベースの環境での MATLAB 関数の実行を参照してください。

GPU 配列

Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。

freqspace 関数は GPU 配列入力をサポートしますが、次の使用上の注意および制限があります。

• この関数を GPU で実行し、gpuArray 出力を取得するには、以下のいずれかの構文を使用します。

  [f1,f2] = gpuArray.freqspace(n)
  [f1,f2] = gpuArray.freqspace([m n])
  [x,y] = gpuArray.freqspace(___,'meshgrid')
  f = gpuArray.freqspace(N)
  f = gpuArray.freqspace(N,'whole')

• あるいは、gpuArray として n、m、または N を指定することもできます。

詳細については、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

meshgrid | fsamp2 (Image Processing Toolbox) | fwind1 (Image Processing Toolbox) | fwind2 (Image Processing Toolbox)