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エディターでのテストの実行

関数ベースのテスト ファイルを MATLAB® エディターまたはライブ エディターで開くか、クラスベースのテスト ファイルをエディターで開くと、ファイル内のすべてのテストまたはカーソル位置のテストを対話的に実行できます。この例では、エディターまたはライブ エディターでの作業中にテストを実行する方法を説明します。

現在のフォルダーに、sampleTest.m (または sampleTest.mlx) という名前の関数ベースのテスト ファイルを作成します。

function tests = sampleTest
tests = functiontests(localfunctions);
end

function testA(testCase)
verifyEqual(testCase,2+3,5)
end

function testB(testCase)
verifyGreaterThan(testCase,42,13)
end

function testC(testCase)
verifySubstring(testCase,"Hello World!","llo")
end

テスト ファイルを作成すると、[エディター] (または [ライブ エディター]) タブの [実行] セクションが [テストの実行] に変わり、ファイル内のテストを実行できるようになります。

Run Tests section on the Editor or Live Editor tab

[テストの実行] セクションで をクリックします。MATLAB により、ファイル内のすべてのテストがテスト ブラウザーに追加されて実行されます。コマンド ウィンドウではテスト実行の進行状況が表示されます。この例では、すべてのテストがパスします。

Running sampleTest
...
Done sampleTest
__________

ここで、カーソルを testB 関数に置いて [現在のテストを実行] をクリックします。MATLAB は testB のみを実行します。

Running sampleTest
.
Done sampleTest
__________

テストの実行に加えて、[テストの実行] セクションのテスト オプションを使用してテストの実行をカスタマイズできます。テスト オプションの完全なリストにアクセスするには、[テストの実行]、[テストの実行をカスタマイズ] を選択します。MATLAB は、ファイル内のすべてのテストを実行する場合も、カーソル位置にあるテストだけを実行する場合も、選択されたテスト オプションを使用します。

テスト オプション説明
テストを実行する前に出力をクリア

テストを実行する前にコマンド ウィンドウの表示内容をクリアします。

この選択は、現在の MATLAB セッションの期間中保持されます。

厳密

テストの実行時に厳密なチェックを適用します。たとえば、テストで警告が発行されると、フレームワークで検定エラーが生成されます。

この選択は、複数の MATLAB セッション間で保持されます。

このオプションを選択することは、runtests の名前と値の引数 Stricttrue に指定することと同じです。

並列

テストを並列実行します。このオプションは Parallel Computing Toolbox™ がインストールされている場合にのみ使用できます。

この選択は、現在の MATLAB セッションの期間中保持されます。

このオプションを選択することは、runtests の名前と値の引数 UseParalleltrue に指定することと同じです。

デバッグ

テストの実行時にデバッグ機能を適用します。たとえば、テストの失敗またはキャッチされないエラーが検出された場合、フレームワークはテストの実行を一時停止しデバッグ モードに切り替わります。

この選択は、現在の MATLAB セッションの期間中保持されます。

このオプションを選択することは、runtests の名前と値の引数 Debugtrue に指定することと同じです。

テスト ブラウザーを使用

テスト ブラウザーを使用してテストを実行し、結果を表示します。[テスト ブラウザーを使用] オプションをオフにしてテスト ブラウザーを使用しないことを選択した場合、テストは代わりにコマンド ウィンドウで実行されます。

この選択は、複数の MATLAB セッション間で保持されます。

出力の詳細

テストの実行で表示される出力の詳細情報の量を制御します。

この選択は、複数の MATLAB セッション間で保持されます。

このオプションの値を選択することは、runtests の名前と値の引数 OutputDetail をその値に指定することと同じです。

ログ レベル

log (TestCase) メソッドおよび log (Fixture) メソッドでログに記録される診断を、指定された詳細レベル以下で表示します。

この選択は、複数の MATLAB セッション間で保持されます。

このオプションの値を選択することは、runtests の名前と値の引数 LoggingLevel をその値に指定することと同じです。

メモ

[厳密][並列][出力の詳細]、および [ログ レベル] の各オプションは、[エディター] (または [ライブ エディター]) タブの [テストの実行] セクションおよびテスト ブラウザー ツール バーで同期されます。これらのインターフェイスのいずれかでオプションを選択すると、その選択内容が他のインターフェイスにも適用されます。たとえば、テスト ブラウザーで並列テスト実行を有効にすると、MATLAB はツールストリップの [テストの実行] セクションで [並列] テスト オプションを自動的に選択します。

参考

アプリ

関数

トピック