macOS オペレーティング システムと Linux オペレーティング システム上でのビルド
ランタイム ライブラリ パスの設定
実行時に環境変数を設定して、macOS オペレーティング システムおよび Linux® オペレーティング システムに対し、API 共有ライブラリが置かれている場所を指定しなければなりません。使用する macOS コマンドまたは Linux コマンド、および指定する値は、シェルおよびシステム アーキテクチャによって異なります。次の表は、環境変数の名前 (envvar
) とそれに代入する値 (pathspec
) の一覧です。matlabroot
は、MATLAB® がインストールされているルート フォルダーを示しています。
オペレーティング システム | envvar | pathspec |
---|---|---|
64 ビット版 Apple Mac |
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|
64 ビット版 Linux |
|
|
C シェルの使用
次のコマンドを使用してライブラリ パスを設定します。
setenv envvar pathspec
envvar
および pathspec
を表の対応する値に置き換えてください。たとえば、macOS システムでは以下を使用します。
setenv DYLD_LIBRARY_PATH matlabroot/bin/maci64:matlabroot/sys/os/maci64
これらのコマンドを ~/.cshrc
などのスタートアップ スクリプトに入れることができます。
Bourne シェルの使用
次のコマンドを使用してライブラリ パスを設定します。
envvar = pathspec:envvar export envvar
envvar
および pathspec
を表の対応する値に置き換えてください。たとえば、macOS システムでは以下を使用します。
DYLD_LIBRARY_PATH=matlabroot/bin/maci64:matlabroot/sys/os/maci64:$DYLD_LIBRARY_PATH export DYLD_LIBRARY_PATH
これらのコマンドを ~/.profile
などのスタートアップ スクリプトに入れることができます。
詳細については、Append library path to "DYLD_LIBRARY_PATH" in MAC を参照してください。
アプリケーションのビルド
MAT ファイル プログラムをコンパイルしてリンクするには、-client engine
オプションを指定して mex
スクリプトを使用します。
この例では、matcreat.c
の例をビルドする方法を説明します。この例を使用して、システムのビルド構成を検証します。matcreat
は、MAT ファイル API ルーチンを使用して MATLAB に読み込むことができる MAT ファイルを作成する方法を示す C プログラムです。
この例をビルドするには、まずパス上にある書き込み可能なフォルダーにソース コードをコピーします。
copyfile(fullfile(matlabroot,'extern','examples','eng_mat','matcreat.c'),'.','f')
次のコマンドを使用してビルドします。
mex -client engine matcreat.c
特定のコンパイラのビルド指示を変更するには、-v -n
オプションを使用して、現在のコンパイラとリンカーの設定を表示します。その後、mex
オプションを使用して設定を変更します。varname
=varvalue