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projinv

x-y の地図座標を緯度経度座標に逆投影します

構文

[lat,lon] = projinv(proj,x,y)

説明

[lat,lon] = projinv(proj,x,y) は、proj で指定された投影座標参照系の x と y で指定されたマップ座標を、緯度経度座標 lat と lon に変換。proj は、projcrs オブジェクト (R2020b 以降)、地図投影構造、またはGeoTIFF情報構造を使用して指定します。

例

x-y 座標を緯度経度に逆投影する

x-y 座標の投影された CRS を指定して、x-y 座標を緯度経度座標に逆投影します。次に、地理軸上に緯度経度座標を表示します。

これを行うには、まず、マサチューセッツ州コンコードの道路の x- 座標と y- 座標を含むシェープファイルをインポートします。シェープファイルに関する情報を構造として取得します。構造の CoordinateReferenceSystem フィールドにアクセスして、座標の投影された CRS を見つけます。

roads = shaperead("concord_roads.shp");
x = [roads.X];
y = [roads.Y];
info = shapeinfo("concord_roads.shp");
proj = info.CoordinateReferenceSystem;

x-y 座標を緯度経度座標に逆投影します。

[lat,lon] = projinv(proj,x,y);

地理軸上に座標を表示します。

figure
geoplot(lat,lon)
hold on
geobasemap streets

この例で使用されている x-y 座標の地理 CRS は NAD83 です。GeographicCRS プロパティをクエリすることで、投影された CRS の基礎となる地理 CRS を見つけることができます。

proj.GeographicCRS.Name

ans = 
"NAD83"

'streets' ベースマップの基礎となる地理 CRS は WGS84 です。NAD83 と WGS84 は類似していますが、同一ではありません。したがって、ズーム レベルが高い場合、座標とベースマップの位置がずれて表示されることがあります。

入力引数

proj — 地図投影

projcrs オブジェクト | スカラー地図投影構造 | スカラーGeoTIFF情報構造

地図投影。projcrs オブジェクト (R2020b 以降)、スカラー地図投影構造(mstruct)、またはGeoTIFF情報構造として指定されます。地図投影構造の詳細については、defaultm を参照してください。GeoTIFF情報構造の詳細については、geotiffinfo を参照してください。

データ型: struct

x — 投影されたx座標

スカラー値 | ベクトル | 行列 | N 次元配列

投影された x 座標。スカラー値、ベクトル、行列、または N 次元配列として指定されます。x と y のサイズは一致する必要があります。

データ型: single | double

y — 投影されたy座標

スカラー値 | ベクトル | 行列 | N 次元配列

投影された y 座標。スカラー値、ベクトル、行列、または N 次元配列として指定されます。x と y のサイズは一致する必要があります。

データ型: single | double

出力引数

lat — 測地緯度

スカラー値 | ベクトル | 行列 | N 次元配列

測地緯度。度単位で、スカラー値、ベクトル、行列、または ND 配列として返されます。

lat の地理 CRS は proj の地理 CRS と一致します。proj が projcrs オブジェクトである場合、その GeographicCRS プロパティを照会することによってその地理的 CRS を見つけることができます。たとえば、このコードは、EPSG コード 32610 から projcrs オブジェクトを作成し、関連する地理 CRS を見つける方法を示しています。

proj = projcrs(32610);
proj.GeographicCRS.Name

ans = 

    "WGS 84"

lon — 測地経度

スカラー値 | ベクトル | 行列 | N 次元配列

測地経度。度単位で、スカラー値、ベクトル、行列、または ND 配列として返されます。

lat の地理 CRS は proj の地理 CRS と一致します。proj が projcrs オブジェクトである場合、その GeographicCRS プロパティを照会することによってその地理的 CRS を見つけることができます。たとえば、このコードは、EPSG コード 32610 から projcrs オブジェクトを作成し、関連する地理 CRS を見つける方法を示しています。

proj = projcrs(32610);
proj.GeographicCRS.Name

ans = 

    "WGS 84"

バージョン履歴

R2006a より前に導入

R2022b: projinvは、投影を繰り返し使用することでWindowsのパフォーマンスが向上しました。

projinv 関数と projfwd 関数は、同じ projcrs オブジェクトまたは地図投影構造を入力として同じ MATLAB^® セッションで複数回使用すると、Windows^® でパフォーマンスが向上します。

たとえば、このコードは以前のリリースよりも約 1.67 倍高速です。コード:

• DTEDファイルのグリッド座標を取得します

• projcrs オブジェクトを使用して座標を投影および逆投影します

• 別のDTEDファイルのグリッド座標を取得します

• 同じprojcrsオブジェクトを使用して座標を投影および逆投影するのに必要な時間を測定します

function timingTest
    info1 = georasterinfo("n39_w106_3arc_v2.dt1");
    R1 = info1.RasterReference;
    [latGrid1,lonGrid1] = geographicGrid(R1);

    p = projcrs(4088);
    [xfwd1,yfwd1] = projfwd(p,latGrid1,lonGrid1);
    [latinv1,loninv1] = projinv(p,xfwd1,yfwd1);

    info2 = georasterinfo("n40_w106_3arc_v2.dt1");
    R2 = info2.RasterReference;
    [latGrid2,lonGrid2] = geographicGrid(R2);

    tic
    [xfwd2,yfwd2] = projfwd(p,latGrid2,lonGrid2);
    [latinv2,loninv2] = projinv(p,xfwd2,yfwd2);
    toc
end

おおよその実行時間は次のとおりです。

• R2022a: 0.70秒

• R2022b: 0.42 秒

このコードは、関数 timingTest を呼び出すことによって、Windows 10 Intel^® Xeon^® CPU W-2133 @ 3.6 GHzテストシステムで計測されました。

R2020b: projcrs オブジェクトと追加の地図投影構造を使用して座標を逆投影する

projcrs オブジェクトを指定して座標を投影解除します。projcrs オブジェクトを使用すると、ホーチン斜メルカトル図法など、以前のリリースでは利用できなかった投影法を使用して座標を変換できます。

さらに、有効な mapprojection フィールドを使用して地図投影構造を指定することにより、座標を投影解除することもできます。mapprojection フィールド オプションのリストについては、maplist または maps 関数を使用してください。

参考

関数

• geotiffinfo | projfwd | projlist

オブジェクト

• projcrs

トピック

• Project and Display Raster Data
• Transform Coordinates to a Different Projected CRS