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永続的にオフラインのコンピューターへのドキュメンテーションのインストール
MATLAB® を使用しているとき、既定では、Web 上の製品ドキュメンテーションにアクセスします。永続的にオフラインのコンピューターでドキュメンテーションを使用するために、ドキュメンテーションをダウンロードし、それをオフラインのコンピューターにコピーして、そのコンピューターにインストールすることができます。
通常はインターネットに接続して MATLAB で作業し、まれにオフラインで作業する場合は、一時的にオフラインで使用するためのドキュメンテーションのインストールをご覧ください。
前提条件
この手順では、ドキュメンテーションの ISO イメージ (Windows® および Linux®) または DMG イメージ (macOS) をダウンロードしてオフラインのコンピューターにマウントします。IT の概念の知識があることが推奨されますが、必須ではありません。
ドキュメンテーションのダウンロードに使用するコンピューターには、インターネット接続が必要です。
ドキュメンテーションをダウンロードするには、MathWorks® アカウントが必要です。オフライン コンピューターにドキュメンテーションをインストールする際には、MathWorks アカウントは必要ありません。
ドキュメンテーションのダウンロードに使用するコンピューターとオフライン コンピューターの両方で、ドキュメンテーションの ISO イメージまたは DMG イメージのサイズに対応するために、10 GB より大きい空きディスク容量が必要です。
MATLAB がオフライン コンピューターに既にインストールされている必要があります。
ドキュメンテーションのダウンロード (インターネット接続が必要)
R2025a のドキュメンテーションをダウンロードするには、以下の [オペレーティング システム] リストで、ターゲットのオフライン コンピューターのオペレーティング システムを選択します。次に、[ドキュメンテーションのダウンロード] をクリックします。
R2025a より前のリリースのドキュメンテーションをダウンロードするには、サポート記事 How do I download and install documentation on offline machines? を参照してください。
オフライン コンピューターへのドキュメンテーションのコピー
リムーバブル メディアまたは共有ネットワークの場所を使用して、ダウンロードしたドキュメンテーションの ISO イメージまたは DMG イメージをオフライン コンピューターにコピーします。次に、ご使用のプラットフォームの標準プロセスを使用して、オフライン コンピューターにドキュメンテーションの ISO イメージまたは DMG イメージをマウントします。
詳細については、サポート記事 How do I install MathWorks products using an ISO or DMG image? を参照してください。
オフライン コンピューターへのドキュメンテーションのインストール
mpm
コマンド ライン ツールを使用して、オフライン コンピューターにドキュメンテーションをインストールします。mpm
は、ダウンロードしたドキュメンテーションの ISO イメージまたは DMG イメージの一部として含まれています。
メモ
以下の手順は、オペレーティング システムのコマンド ラインから実行してください。これらのコマンドを MATLAB から実行しないでください。
オペレーティング システムのコマンド ラインから、ドキュメンテーション インストーラーが含まれている、マウントしたイメージ内のフォルダーに移動します。
cd <mountedDocImage>/bin/<arch>
<mountedDocImage>
は、マウントしたドキュメンテーションの ISO イメージまたは DMG イメージのルートです。<arch>
は、ISO イメージまたは DMG イメージのオペレーティング システム アーキテクチャ フォルダーです (win64
、glnxa64
、maci64
、maca64
など)。
mpm install-doc
コマンドを使用して、ドキュメンテーションをインストールします。オフライン コンピューター上の MATLAB がインストールされているフォルダーに対して、--matlabroot
オプションを指定します。関数matlabshared.supportpkg.getSupportPackageRoot
で決定されるとおり、mpm
は既定で、ドキュメンテーションを MATLAB 内のサポート パッケージのルート フォルダーにインストールします。Windows の例:
.\mpm.exe install-doc --matlabroot="C:\Program Files\MATLAB\R2025a"
Linux または Mac の例:
./mpm install-doc --matlabroot=/home/<username>/matlab
ドキュメンテーションをカスタムの場所にインストールするには、
--destination
オプションを使用してその場所への絶対パスも指定します。このオプションは、次の場合に使用します。ドキュメンテーションをネットワーク ドライブにインストールして、すべてのユーザーが同じバージョンにアクセスできるようにする場合。
複数のユーザーがアクセスするコンピューター上の共有の場所にドキュメンテーションをインストールする場合。このシナリオは、ドキュメンテーションがユーザー固有のフォルダーに既定でインストールされる、Linux および Mac プラットフォームにのみ適用されます。Windows では、ドキュメンテーションは共有の場所に既定でインストールされます。
Windows の例:
.\mpm.exe install-doc --matlabroot="C:\Program Files\MATLAB\R2025a" --destination="Z:\Shared\MATLAB Doc"
Linux または Mac の例:
./mpm install-doc --matlabroot=/home/<username>/matlab --destination=/usr/local/share/matlab-doc
ドキュメンテーションの ISO イメージまたは DMG イメージをアンマウントします。ディスク容量を回復する必要がある場合は、イメージを削除します。
インストールしたドキュメンテーションを使用するための MATLAB の構成
MATLAB が Web ドキュメンテーションではなくインストールしたドキュメンテーションを開くように、MATLAB の設定を更新します。ドキュメンテーションを使用する MATLAB の各インストールで、以下を行います。
MATLAB を開き、コマンド プロンプトで以下を入力します。
s=settings, s.matlab.help.DocLocation.PersonalValue='INSTALLED';
ドキュメンテーションをカスタムの場所にインストールした場合は、MATLAB がその場所を指すようにドキュメンテーションのルートを更新します。
<custom/doc/install/folder>
は、mpm install-doc
の--destination
オプションで指定したドキュメンテーションのパスです。docroot('<custom/doc/install/folder>/help')
オプションで、以前の MATLAB コマンドを
startup.m
またはmatlabrc.m
ファイルに追加して、MATLAB の起動時に毎回実行されるようにします。MATLAB の起動ファイルの使用の詳細については、MATLAB 起動ファイルでの起動オプションの指定を参照してください。MATLAB を再起動します。
ローカル インストールの検証
ドキュメンテーションがローカルで開くことを検証します。MATLAB コマンド プロンプトで、「doc
」と入力します。
開いたブラウザーのページで、URL のアドレスを確認します。
URL がローカル IP アドレスとポート番号 (例:
http://127.0.0.1:12345
) を指す場合、MATLAB はローカルにインストールされたドキュメンテーションにアクセスしています。URL が Web アドレス (例:
https://www.mathworks.com/help/...
) を指す場合、MATLAB はまだ Web ドキュメンテーションにアクセスしています。セクションインストールしたドキュメンテーションを使用するための MATLAB の構成の説明に従って、ローカルにインストールされたドキュメンテーションを指し示すように MATLAB を更新します。
オフライン コンピューター上のドキュメンテーションの更新
製品の追加後または削除後にインストール済みのドキュメンテーションを更新したり、最新のドキュメンテーションをインストールしたりするには、前述の手順を繰り返します。