ssGetDataTypeTotalSlope
登録されたデータ型のスケーリングの総勾配を返す
構文
extern double ssGetDataTypeTotalSlope (SimStruct *S, DTypeId dataTypeId)
引数
S
S-Function ブロックを表す SimStruct。
dataTypeId
総勾配を調べるための登録されたデータ型のデータ型 ID。
説明
固定小数点数は以下のように表現することができます。
real-world value = (slope × integer) + bias
この場合、勾配は次のように表現できます。
slope = fractional slope × 2exponent
この関数は、dataTypeId
で指定されたデータ型の小数部の勾配ではなく、総勾配を返します。小数部の勾配を取得する場合は、関数 ssGetDataTypeFracSlope
を使用してください。
double
データ型やsingle
データ型など、登録されたデータ型が自明のスケーリングをもつ場合、関数は1
の総勾配を返します。登録されたデータ型が
ScaledDouble
である場合、関数はオーバーライドされていないデータ型の総勾配を返します。次の例を参照してください。
この関数は、関数 ssGetDataTypeIsFxpFltApiCompat
が FALSE
を返すとエラーを発生します。
必要条件
この関数を使用するには、fixedpoint.h
および fixedpoint.c
をインクルードしなければなりません。詳細は、S-Function の構造を参照してください。
言語
C
例
データ型 sfix32_En4
は、データ型オーバーライドをもつ flts32_En4
になります。この関数で返される総勾配はいずれの場合も 0.0625
(2-4) です。
データ型 ufix16_s7p98
は、データ型オーバーライドをもつ fltu16_s7p98
になります。この関数で返される総勾配はいずれの場合も 7.98
です。
TLC 関数
FixPt_DataTypeTotalSlope
バージョン履歴
R2006a より前に導入