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ガード ビット

適切な数のガード ビットをバイナリ ワードに付加すると、オーバーフローが発生する可能性を取り除くことができます。

2 の補数の符号付き値では、ガード ビットは最上位ビット (MSB) の値に応じて 0 または 1 で埋められます。これは、"符号拡張" と呼ばれます。たとえば、1011 の値をもつ 4 ビットの 2 の補数を考えてみてください。この数の範囲が符号拡張により 7 ビットに拡張された場合、値は 1111101 になり、同じ値のままとなります。

Simulink® ソフトウェアでは、小数点のデータ型に対してのみガード ビットをサポートしています。符号付き小数部と符号なし小数部のどちらにおいても、ガード ビットは既定の 2 進小数点の左側に配置されます。たとえば、[出力データ型]sfrac(36,4) に設定することで、4 つのガード ビットを伴う 36 ビットの符号付き小数データ型を指定します (合計ワード サイズは 40 ビット)。