MATLAB Runtime のユーザー データ インターフェイス

この機能では、MATLAB^® Runtime インスタンス、MATLAB Runtime インスタンス上で実行されている MATLAB コード、および MATLAB Runtime インスタンスを作成したラッパー コードの間でデータを共有することができます。MATLAB Runtime のユーザー データ インターフェイス API の呼び出しを通じて、インスタンスごとに string キーから mxArray 値へのマッピングで構成される mxArray の連想配列を 1 つ作成することにより、MATLAB Runtime データにアクセスします。その理由の一部として次のようなものがあります。

• Parallel Computing Toolbox™ ソフトウェアで作成したアプリケーションを実行するクライアントに、MATLAB Runtime のプロファイル情報を供給する必要があります。プロファイルは一度実行するごとに供給され、変更される可能性があります。たとえば、同じアプリケーションの 2 つのインスタンスが異なるプロファイルを同時に実行できます。

• MATLAB Runtime を、すべての MATLAB アプリケーションからアクセスできる定数値で初期化できます。

• グローバル ワークスペース、つまり MATLAB とクライアントがアクセス可能な 1 つ以上のグローバル変数を設定できます。

• 任意の変数または変数グループの状態を格納することもできます。

MATLAB Compiler SDK™ ソフトウェアは MATLAB Runtime のインスタンスごとの状態アクセスをオブジェクト指向の API を介してサポートします。インスタンスごとの状態へのアクセスはオプションです。setmcruserdata.m および getmcruserdata.m をデプロイ プロジェクトに追加するか、コマンド ラインで指定することで、この状態にアクセスできます。または、Specify Parallel Computing Toolbox Profile in .NET Applicationに示されるように、補助関数を使用してこれらのメソッドを呼び出すことができます。

詳細については、MATLAB Runtime のユーザー データ インターフェイスの使用を参照してください。