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MATLAB Runtime を使用した MATLAB コードの配布

MATLAB® のインストールされていないターゲット コンピューターであるデプロイ先のマシンに MATLAB Runtime がまだない場合は、これをインストールします。

MATLAB Runtime

"MATLAB Runtime" は、MATLAB で使用されるものと同じ共有ライブラリで構成される実行エンジンであり、MATLAB のインストールされていないシステムにおいて MATLAB ファイルの実行を可能にします。

MATLAB Compiler™ または MATLAB Compiler SDK™ を使用して作成されたアプリケーションの配布を簡略化するために、MATLAB Runtime は Web からダウンロード可能になっています。MATLAB Runtime 製品ページ から MATLAB Runtime をダウンロードするか、MATLAB 関数 compiler.runtime.download を使用してください。

MATLAB Runtime インストーラーは以下のアクションを実行します。

  1. MATLAB Runtime をインストール。

  2. インストーラーが実行されるフォルダーにコンポーネント アセンブリをインストール。

  3. MWArray アセンブリを Global Assembly Cache (GAC) にコピー。

MATLAB Runtime の必要条件

  1. MATLAB Runtime インストーラーを実行するには、管理者権限が必要です。

  2. ターゲット コンピューター上でアプリケーションを実行する MATLAB Runtime のバージョンは、デプロイ コードをビルドした MATLAB Compiler または MATLAB Compiler SDK のバージョンと同じ (更新レベルは同じかそれ以降) でなければなりません。

  3. MATLAB インストール ディレクトリには MATLAB Runtime をインストールしないでください。

  4. MATLAB Runtime インストーラーには約 2 GB のディスク容量が必要です。

インストーラーへの MATLAB Runtime インストーラーの追加

この例では、いずれかのコンパイラ アプリを使用して、生成されるインストーラーに MATLAB Runtime を含める方法を説明します。生成されるインストーラーには、MATLAB Compiler または MATLAB Compiler SDK でビルドされたスタンドアロン アプリケーションや共有ライブラリの実行に必要なすべてのファイルが含まれ、それらはターゲット システムに適切に配置されます。

  1. コンパイラ インターフェイスの [パッケージ化オプション] セクションで、以下の一方または両方のオプションを選択します。

    • ランタイムを Web からダウンロード — このオプションは、MathWorks の Web サイトから MATLAB Runtime インストーラーをダウンロードするインストーラーをビルドします。

    • ランタイムをパッケージに含める — このオプションは、生成されるインストーラーに MATLAB Runtime インストーラーを含めます。

  2. [パッケージ化] をクリックします。

  3. インストーラーをエンド ユーザーに配布します。

MATLAB Runtime のインストール

MATLAB Runtime をシステムにインストールする方法についての説明は、MATLAB Runtime のインストールと構成を参照してください。

コンパイルされたアーティファクトを含むインストーラーが提供されている場合、MATLAB Runtime はアプリケーションまたは共有ライブラリと共にインストールされます。生のバイナリ ファイルのみが提供されている場合は、MATLAB Runtime インストーラーをダウンロードして実行しなければなりません。

メモ

Windows® では、パスはインストーラーによって自動的に設定されます。Windows 以外のプラットフォームで実行している場合は、ターゲット マシン上でパスを変更するか、シェル スクリプトを使用して、コンパイルされたアプリケーションを起動しなければなりません。パスを設定すると、アプリケーションの実行可能ファイルが MATLAB Runtime を検索できるようになります。パスの設定の詳細については、デプロイ用の MATLAB Runtime パスの設定を参照してください。