メインコンテンツ

MATLAB Runtime コンテナー

MATLAB® Runtime は、コンパイル済みの MATLAB コードを MATLAB の外部で実行できるようにする、スタンドアロンの共有ライブラリのセットです。MATLAB Compiler™ および MATLAB Compiler SDK™ を使用して、コンパイルされたアプリケーションおよびコンポーネントを作成できます。MATLAB Runtime コンテナーを使用するには、Docker® がインストールされたホスト マシンが必要です。

MathWorks® コンテナー レジストリは、開発環境で使用するための MATLAB Runtime コンテナー イメージを提供します。MATLAB Runtime Docker イメージは、Ubuntu® Linux® に基づいています。CI/CD パイプラインでコンテナーを使用すると、Docker 環境で MATLAB コードを実行できます。

MATLAB Runtime コンテナーを Docker に直接デプロイすることも、コンテナー イメージを compiler.package.docker を用いたスタンドアロン Docker イメージのレイヤーとして、または compiler.package.microserviceDockerImage (MATLAB Compiler SDK) を用いたマイクロサービス イメージのレイヤーとして使用することもできます。R2023b 以降では、compiler.runtime.createDockerImage を使用して、複数のアプリケーションを実行できるカスタム MATLAB Runtime コンテナー イメージを作成できます。このオプションを使用すると、カスタム ベース レイヤー イメージをもつ MATLAB Runtime Docker イメージを作成できます。

R2024b 以降では、事前構築済みのイメージが 2 つ用意されています。GPU サポートを含む完全な MATLAB Runtime イメージと GPU ライブラリなしのイメージです。

MATLAB Runtime コンテナーの内容

MATLAB Runtime コンテナー イメージには以下が含まれています。

ライセンスへの同意とライブラリ パスの設定

MATLAB Runtime コンテナーを直接使用するには、コンテナーの環境変数 AGREE_TO_MATLAB_RUNTIME_LICENSE"yes" に設定して、MATLAB Runtime のライセンスに同意する必要があります。これは、コンテナーをデプロイする際に Dockerfile 内、または docker run コマンドで環境変数を設定することで実行できます。

たとえば、MATLAB Runtime R2026a コンテナーの場合は、docker run コマンド内でライセンスに同意します。

docker run --rm -e "DISPLAY=:0" -v /tmp/.X11-unix:/tmp/.X11-unix \
-e "AGREE_TO_MATLAB_RUNTIME_LICENSE=yes" \
containers.mathworks.com/matlab-runtime:r2026a

R2026a より前では、MATLAB Runtime コンテナー内で、ライブラリ パスの環境変数 LD_LIBRARY_PATH をランタイム ライブラリを指すように設定する必要があります。

たとえば、MATLAB Runtime R2025b でライセンスに同意し、ライブラリ パスを設定するには、デプロイ前に次の行を Dockerfile に追加します。

ENV AGREE_TO_MATLAB_RUNTIME_LICENSE="yes"

ENV LD_LIBRARY_PATH="/opt/matlabruntime/R2025b/runtime/glnxa64:\
/opt/matlabruntime/R2025b/bin/glnxa64:\
/opt/matlabruntime/R2025b/sys/os/glnxa64:\
/opt/matlabruntime/R2025b/sys/opengl/lib/glnxa64:\
/opt/matlabruntime/R2025b/extern/bin/glnxa64"

完全な MATLAB Runtime イメージのダウンロード

R2024b 以降で GPU ライブラリを含む完全な MATLAB Runtime コンテナー イメージをダウンロードするには、システム ターミナルで次のコマンドを実行します。

docker pull containers.mathworks.com/matlab-runtime:<releaseName>-full

releaseName という語は、MATLAB リリースの特定のバージョンを表します。小文字の r の後にリリース年とエディションを続けて表記します。たとえば、2023 年リリースの第 2 エディション用の MATLAB Runtime コンテナーが必要な場合は、<releaseName>r2023b と指定します。

GPU サポートなしのイメージと区別するため、URL に接尾辞 -full が付きます。

R2024b より前のリリースでは、利用可能なイメージは GPU ライブラリを含む完全な MATLAB Runtime コンテナー イメージのみです。完全な MATLAB Runtime コンテナー イメージをダウンロードするには、システム ターミナルで次のコマンドを実行します。

docker pull containers.mathworks.com/matlab-runtime:<releaseName>

GPU ライブラリなしの MATLAB Runtime のダウンロード

R2024b 以降

R2024b 以降、コンテナー レジストリでは、GPU ライブラリを含む完全な MATLAB Runtime コンテナー イメージに加えて、GPU ライブラリを含まない、より小さい MATLAB Runtime コンテナー イメージも提供しています。いずれの GPU ライブラリも "含まない" MATLAB Runtime コンテナー イメージをダウンロードするには、システム ターミナルで次のコマンドを実行します。

docker pull containers.mathworks.com/matlab-runtime:<releaseName>
releaseName という語は、MATLAB リリースの特定のバージョンを表します。小文字の r の後にリリース年とエディションを続けて表記します。

たとえば、GPU ライブラリを含まない R2025a 用の MATLAB Runtime コンテナー イメージをダウンロードするには、システム ターミナルで次のコマンドを実行します。

docker pull containers.mathworks.com/matlab-runtime:r2025a

カスタム MATLAB Runtime Docker イメージの作成

R2023b 以降

compiler.runtime.createDockerImage 関数を使用して、カスタム MATLAB Runtime Docker イメージを作成できます。これにより、たとえば異なるベース レイヤーを使用するなど、イメージをカスタマイズできます。

compiler.runtime.createDockerImage(buildResults, ...
    "BaseImage","my-baselayer", ...
    "ImageName","my-custom-matlabruntime:r2024b")

カスタム ベース レイヤーを使用してスタンドアロン アプリケーションの Docker イメージを作成する例については、Create Docker Image Using Custom Base Layerを参照してください。

カスタム ベース レイヤーを使用してマイクロサービスを作成する例については、Create Microservice Using Custom Base Layer (MATLAB Compiler SDK)を参照してください。

メモ

Docker リポジトリにアクセスできない場合は、まず Linux MATLAB Runtime インストーラーのパスを指定して compiler.runtime.createInstallerDockerImage を実行する必要があります。

参考

| | | (MATLAB Compiler SDK)

トピック