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サンプル レポート テンプレートのカスタマイズ

レポート テンプレートでは、解析結果から生成されるレポートの内容と書式設定を定義します。既存のテンプレートが要件に合わない場合は、テンプレートの特定の側面を変更できます。

このトピックでは、Polyspace® レポート テンプレートに行えるいくつかのカスタマイズを、短い手順と一緒に説明します。詳細なチュートリアルについては、既存の Code Prover レポート テンプレートのカスタマイズを参照してください。

テンプレートをカスタマイズするには以下を行います。

  1. MATLAB® Report Generator™ を開きます。MATLAB コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    report

  2. 既存のテンプレートを開きます。

    テンプレートは polyspaceroot/toolbox/polyspace/psrptgen/templates にあります。polyspaceroot は Polyspace のインストール フォルダーです。

  3. テンプレートに対してコンポーネントの追加、削除または変更を行います。

    Polyspace 固有のコンポーネントの一覧については、レポートの生成を参照してください。

再帰関数のリストの追加

ソース コード内で検出されたすべての再帰関数をレポートする必要があるとします。

CodeMetrics テンプレートから開始します。コード メトリクスの章に、コンポーネントRecursive Functionsを追加します。

変更したテンプレートを使用してレポートを生成すると、再帰関数のリストのテーブルが表示されます。

レッド実行時チェックのみの表示

すべての実行時チェックの概要と、レッド チェックのみに関する詳細をレポートする必要があるとします。

Developer テンプレートから開始します。次のコンポーネントを含む章を除く、すべての章を削除します。

変更したテンプレートを使用してレポートを生成すると、チェックの概要、レッド チェックのみの詳細の章、および付録が表示されます。

正当化されていない実行時チェックのみの表示

正当化されていないチェックのみをレポートする必要があるとします。チェックは、次のいずれかのステータスを割り当てると正当化されます。

  • 正当化済み

  • アクションの予定なし

  • 欠陥ではない

最初の章の上にコンポーネントReport Customization (Filtering)を追加します。以降の章に正当化されていないチェックのみが表示されるように、このコンポーネントを変更します。

コンポーネントを選択します。右側のペインのグループ [Advanced Filters] で、[Justification Status] から [Un-justified] を選択します。

変更したテンプレートを使用してレポートを生成すると、正当化されていない実行時チェックのみが表示されます。

機能設計エラーに関する章の追加

コードで assert ステートメントを使用して、機能設計テストを実装するとします。たとえば、関数 out の出力が範囲 [MIN,MAX] に含まれるかどうかをテストする場合、コードでは次のステートメントを使用します。

assert(MIN <= out && out <= MAX);
Polyspace ではチェックユーザー アサーションを実行して、assert 条件が失敗するかどうかを判定します。これらのチェックは他の実行時エラー チェックとは異なるため、個別の章でレポートする必要があるとします。

Developer テンプレートから開始します。コンポーネントRun-time Checks Details Ordered by Color/Fileを含む章をコピーします。

2 つの章を区別できるように、2 つの章タイトルの名前をそれぞれ変更します。各章で、コンポーネント [Run-time Checks Details Ordered by Color/File] を次のように変更します。

  • 一方の章で、[ユーザー アサーション] チェックを除外します。コンポーネントを選択します。右側のペインのグループ [Advanced Filters] で、[Check types to include] に以下を入力します。

    ^(?!User assertion).*

  • もう一方の章で、[ユーザー アサーション] チェックを含めます。コンポーネントを選択します。右側のペインのグループ [Advanced Filters] で、[Check types to include] に以下を入力します。

    User assertion
    [ユーザー アサーション] チェックはグレーにならないため、グレー チェックのボックスをオフにします。

変更したテンプレートを使用してレポートを生成すると、実行時チェックに関する章のコピーが 2 つ表示されます。1 つ目の章には [ユーザー アサーション] チェック以外のすべてのチェックが含まれ、2 つ目の章には [ユーザー アサーション] チェックのみが含まれます。

参考

トピック