ソース コードのエンコード (-sources-encoding
)
ソース ファイルのエンコードを指定する
説明
Polyspace で解析するソース ファイルのエンコードを指定します。
このオプションは、ソース ファイル内の非 ASCII 文字が原因でコンパイル エラーや表示の問題が発生する場合にのみ使用します。このオプションにより、指定したエンコードから UTF-8 エンコードにソース ファイルの強制的な内部変換が行われるため、問題の解決に役立つ可能性があります。
オプションの設定
以下のいずれかの方法を使用してオプションを設定します。
Polyspace® ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成で [環境設定] ノードを選択してから、このオプションの値を選択します。
Polyspace Platform ユーザー インターフェイス (デスクトップ製品のみ): プロジェクト構成の [プロジェクト] タブで [プロジェクト] ノードを選択してから、このオプションの値を選択します。
コマンド ラインとオプション ファイル: オプション
-sources-encoding
を使用します。コマンド ライン情報を参照してください。
このオプションを使用する理由
解析では、オペレーティング システムの既定のエンコードがソース コードのエンコードとして使用されます。ほとんどの場合、ソース コードに日本語や韓国語の文字などの非 ASCII 文字が含まれていても、Polyspace 解析ではそれらの文字を解釈してから、ソース コードを正しく表示することができます。
それでも、非 ASCII 文字が原因でコンパイル エラーや表示の問題が発生する場合は、既定のエンコードとは異なるエンコードを使用している可能性があります。その場合は、このオプションを使用して明示的にソース コードのエンコードを指定することができます。
設定
既定値: system
system
解析では、オペレーティング システムの既定のエンコードが使用されます。
shift-jis
解析では、日本語用の文字エンコードであるシフト JIS (Shift Japanese Industrial Standards) エンコードが使用されます。
iso-8859-1
解析では、ISO/IEC 8859-1:1998 エンコードが使用されます。これは、"Latin alphabet no.1" と呼ばれる 191 個のラテン文字のセットをエンコードする文字エンコードです。
windows-1252
解析では、Windows-1252 エンコードが使用されます。これは、英語やその他の西洋言語の Windows® のレガシ コンポーネントで既定で使用される、ラテン アルファベットの 1 バイト文字エンコードです。
UTF-8
解析では、UTF-8 エンコードが使用されます。これは、すべての有効なコード ポイントを Unicode でエンコード可能な可変幅文字エンコードです。
Auto
(Polyspace Platform のみ) 解析で、内部のヒューリスティックな方法が使用され、ソース ファイルの内容からエンコードが決定されます。これは、ソース ファイルで複数のエンコードが混在している場合に役立つ場合があります。
Polyspace は、この他にもさまざまなエンコードをサポートしています。Polyspace ユーザー インターフェイスで上記リストに含まれていないエンコードを指定するには、Other
フィールドに -sources-encoding
と入力します。特に、ソース ファイルで複数のエンコードが混在している場合は、encodingname
-sources-encoding auto
を使用できます。
サポートされているエンコードの全リストを確認するには、コマンド ラインで次のコマンドを入力します。
-list-all-values -sources-encoding
polyspace-bug-finder
、polyspace-code-prover
、polyspace-bug-finder-server
、または polyspace-code-prover-server
コマンドと一緒に使用します。出力をファイルにパイプ処理し、そのファイルで使用しているエンコードを検索します。コマンド ライン情報
パラメーター: -sources-encoding |
既定値: system |
値: auto | system | shift-jis | iso-8859-1 | windows-1252 | UTF-8 |
例 (Bug Finder): polyspace-bug-finder -sources-encoding windows-1252 |
例 (Code Prover): polyspace-code-prover -sources-encoding windows-1252 |
例 (Bug Finder Server): polyspace-bug-finder-server -sources-encoding windows-1252 |
例 (Code Prover Server): polyspace-code-prover-server -sources-encoding windows-1252 |
Polyspace は、上記リストの他にもさまざまなエンコードをサポートしています。サポートされているエンコードの全リストを確認するには、コマンド ラインで次のコマンドを入力します。
-list-all-values -sources-encoding
polyspace-bug-finder
、polyspace-code-prover
、polyspace-bug-finder-server
、または polyspace-code-prover-server
コマンドと一緒に使用します。出力をファイルにパイプ処理し、そのファイルで使用しているエンコードを検索します。