AUTOSAR 仕様に非準拠
説明
このチェックでは、RTE API 関数への引数が AUTOSAR 規格仕様に違反しているかどうかを判別します。
たとえば、Rte_Write_*
または Rte_Byps_Write_*
関数呼び出しに対するチェックでは、呼び出しにおけるデータへのポインター引数が次の条件を満たすかどうかを判別します。
NULL 値である。
メモリ バッファーを指している。
初期化済みメモリ バッファーを指している。
enum 値を含むバッファーの場合、値が enum 値の範囲内である。
RTE API 仕様の詳細については、AUTOSAR のドキュメンテーション (RTE ソフトウェアの仕様) を参照してください。
このチェックを有効にするには、オプション [使用するライブラリ] (-library)
に値 autosar
を使用します。
このチェックではチェック AUTOSAR のランタイム環境関数の無効な使用
で検出される問題のサブセットを検出します。このチェックの設定で ARXML 形式の設計制約を指定する要件はないため、このチェックでは他のチェックで検出される制約違反を検出できません。Polyspace で AUTOSAR コードのコンポーネント ベースの解析と統合解析のどちらかを選択するも参照してください。
このチェックの診断
このチェックを診断するには、[結果の詳細] ペインのメッセージを確認します。メッセージには、RTE API 関数に実行されたすべてのチェックが、チェックにパスしたかどうかに関する情報と共に表示されます。例として、次のメッセージを考えます。
3 つのチェックの結果が表示されます。それらのチェックのうち 1 つのみが潜在的な問題を示しています。関数の最初の引数が初期化済みメモリを指していない可能性があります。
問題の根本原因をさらに調査します。
例
チェック情報
グループ: Other |
言語: C | C++ |
既定値: オプション [使用するライブラリ] (-library) に値 autosar を使用する場合はオン、その他の場合はオフ |
コマンド ライン構文: autosar_compliance |
バージョン履歴
R2021a で導入