MISRA コーディング規約のソフトウェア品質目標サブセット

一部の MISRA™ コーディングルールは、コードにおける設計上の問題の解決に役立ちます。Polyspace^® ではこれらのグループを 2 つのサブセットに分類しています。

ソフトウェア品質サブセット 1 (SQO1) — これらのコーディングルールは Polyspace Bug Finder™ 品質目標レベル 1 に対応しています。これらのルールは、規約において最も高い重要度のルールとして分類されます。
ソフトウェア品質サブセット 2 (SQO2) — これらのコーディングルールは Polyspace Bug Finder 品質目標レベル 5 に対応しています。このサブセットには、SQO1 のコーディングルールと、コードで設計上の問題を削減するのに役立つその他の勧告コーディングルールが含まれています。

Polyspace の品質目標レベルの詳細については、Bug Finder 品質目標に照らし合わせた Polyspace Bug Finder の結果の評価を参照してください。

SQO1 と SQO2 に属するコーディングルールを使用する場合は、Polyspace ユーザーインターフェイスまたはコマンドラインのいずれかを使用します。

ソフトウェア品質目標サブセットの選択

Polyspace 解析の実行時に、Polyspace ユーザーインターフェイスまたはコマンドラインインターフェイスを使用してソフトウェア品質目標 (SQO) を選択します。

Polyspace ユーザーインターフェイスを使用して SQO サブセットを選択するには、次のようにします。

Polyspace デスクトップユーザーインターフェイスの [構成] ペインで [コーディング規約およびコードメトリクス] ノードを見つけます。[ファイルごとにチェッカーを設定] を選択して [開く] をクリックします。
新しいチェッカーファイルを作成するため、[チェッカーの選択] ウィンドウで [新規] をクリックします。必要に応じて、既に選択されているコーディングルールをクリアします。
MISRA コーディング規約を選択します。
SQO1 サブセットのルールを選択するには、[SQO Level 1] チェックボックスをオンにします。SQO2 サブセットのルールを選択するには、[SQO Level 2] チェックボックスをオンにします。
選択したルールを XML ファイルとして保存します。

保存されている XML ファイルを使用して、後続の Polyspace Bug Finder 解析で SQO サブセットのコーディングルールを有効にすることができます。

また、Polyspace Bug Finder 解析をコマンドラインから実行する場合に SQO サブセットを選択するには、MISRA コーディング規約の使用時に SQO-subset1 または SQO-subset2 のいずれかを指定します。たとえば、-misra2 SQO-subset1、-misra3 SQO-subset1、-misra-c-2023 SQO-subset1 のようにします。

特定のソフトウェア品質目標サブセットの結果のレビュー

Polyspace 解析の実行後に、特定の SQO をブロックしている違反をレビューできます。解析の実行後に、Polyspace ユーザーインターフェイスまたは Polyspace Access™ Web インターフェイスを使用して結果をレビューします。

Polyspace ユーザーインターフェイスでレビュースコープを使用して、結果レビューのスコープを特定の SQO サブセットに制限できます。

[ツール] 、 [基本設定] をクリックして、[基本設定] ウィンドウの [レビュースコープ] タブを開きます。
[品質目標スコープを含める] を選択します。
レビューのスコープを SQO1 の MISRA コーディングルールに制限するには、レビュースコープ [SQO-4] を選択します。または、レビューのスコープを SQO2 の MISRA コーディングルールに制限するには、レビュースコープ [SQO-5] を選択します。
[OK] をクリックして [基本設定] ウィンドウを閉じます。

レビュースコープの定義が完了すると、そのレビュースコープに含まれる結果が [結果のリスト] ペインに表示されます。

Polyspace Access Web インターフェイスで、ソフトウェア品質目標に基づいて結果にフィルターを適用できます。Monitor Code Quality Using Quality Objectives Dashboard in Polyspace Access (Polyspace Access)を参照してください。

参考

MISRA C:2012 のチェック (-misra3) | MISRA C:2023 のチェック (-misra-c-2023) | MISRA C++:2008 のチェック (-misra-cpp) | MISRA C++:2023 のチェック (-misra-cpp-2023)