関数呼び出しの数がしきい値を上回っている
説明
この欠陥は、関数本体に、関数の呼び出し発生数に対して指定されているしきい値を超える数の関数呼び出しが含まれている場合に報告されます。Polyspace® が関数呼び出しの発生数を計算する方法について詳しくは、呼び出しの発生数を参照してください。
Polyspace は、ユーザーがしきい値を指定しない限り、既定のしきい値として 50 を使用します。しきい値を指定できる選択ファイルを指定するには、オプション [ファイルごとにチェッカーを設定] (-checkers-selection-file) または [チェッカー アクティベーション ファイル] (-checkers-activation-file) を使用します。
polyspace-comments-import を使用して以前の解析からコメントをインポートすると、Polyspace は以前の結果のコード メトリクスの呼び出しの発生数に関するレビュー情報を、このチェッカーの現在の結果にコピーします。現在の結果に同じコード メトリクスが含まれている場合、レビュー情報はそのコード メトリクスにもコピーされます。
リスク
このチェッカーに違反している場合は、次の可能性があります。
関数が実行するタスクが多すぎる。
関数が他の複数の関数との高い相互依存性を持っている。
他の関数での変更が、フラグが設定された関数に予期しない影響を与える。
これらの要因により、関数の保守とデバッグが困難になります。
修正方法
このチェックを修正するには、コードをリファクタリングするか、チェッカーのしきい値を変更します。コードをリファクタリングする場合は、コード内の関数を次のように設計します。
各関数が単一の特定のタスクを実行するようにする。
関数が他の関数に与える二次的影響を最小限にする。
ベスト プラクティスは、開発後のリファクタリング コストを回避するために、開発の早期段階でモジュールの複雑度をチェックすることです。
例
チェック情報
| グループ: ソフトウェアの複雑度 |
| 言語: C | C++ |
頭字語: SC06
|
| 既定のしきい値: 50 |
バージョン履歴
R2021a で導入