関数本体内の実行可能行数がしきい値を上回っている
説明
この欠陥は、本体内の実行可能行数がチェッカーの定義済みしきい値を超えている関数に対して報告されます。Polyspace が関数内の実行可能行数を計算する方法について詳しくは、実行可能行数
を参照してください。
Polyspace® は、ユーザーがしきい値を指定しない限り、既定のしきい値として 1000 を使用します。しきい値を指定できる選択ファイルを指定するには、オプション [ファイルごとにチェッカーを設定] (-checkers-selection-file)
または [チェッカー アクティベーション ファイル] (-checkers-activation-file)
を使用します。
polyspace-comments-import
を使用して以前の解析からコメントをインポートすると、Polyspace は以前の結果のコード メトリクスの実行可能行数
に関するレビュー情報を、このチェッカーの現在の結果にコピーします。現在の結果に同じコード メトリクスが含まれている場合、レビュー情報はそのコード メトリクスにもコピーされます。
リスク
このチェッカーに違反している場合は、次の可能性があります。
関数が過剰に長く、複数のタスクを実行する。
関数が予期しない問題に発展する。実行可能コードの行数が多いほど、予期しないエラーが発生する可能性が高くなります。
関数で不測の、または計画外の状況に発展する可能性がある。
これらの要因により、関数の保守とデバッグが困難になります。
修正方法
このチェックを修正するには、コードをリファクタリングするか、チェッカーのしきい値を変更します。コードをリファクタリングする場合は、コード内の関数を次のように設計します。
各関数を適度に簡潔にします。
各関数が単一の特定のタスクを実行するようにする。
関数が他の関数に与える二次的影響を最小限にする。
ベスト プラクティスは、開発後のリファクタリング コストを回避するために、開発の早期段階でモジュールの複雑度をチェックすることです。
例
チェック情報
グループ: ソフトウェアの複雑度 |
言語: C | C++ |
頭字語: SC11
|
既定のしきい値: 1000 |
バージョン履歴
R2021a で導入