MISRA C++:2023 Rule 8.18.2

The result of an assignment operator should not be used

R2024b 以降

説明

ルール定義

The result of an assignment operator should not be used. ¹

根拠

大きい式の内部で代入演算を使用すると、コードの可読性が低下する可能性があります。

さらに、代入演算子を部分式で使用すると、追跡が難しい二次的影響がもたらされ、開発者の想定に反する結果が生じる可能性があります。

Polyspace 実装

代入演算が大きい式の内部の部分式である場合、ルール チェッカーは違反を報告します。部分式が評価されない場合、たとえば sizeof 演算子の内部の場合、チェッカーはこれを例外とします。

トラブルシューティング

ルール違反が想定されるものの、Polyspace^® から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。

例

部分式での代入演算子の使用を避ける

#include <cstdint>

bool example(int x, int y)
{
	if (x == 10) 		//Compliant
	{
		return true;
	}
	
       if ((x = y) == 0)        //Noncompliant
	{
		return false;
	}
	
	return false;
}

代入演算子 = が部分式 (x = y) で使用されているため、Polyspace は非準拠としてこれにフラグを設定します。

チェック情報

グループ: Expressions

カテゴリ: 推奨

バージョン履歴

R2024b で導入

R2025a: オブジェクトの動的初期化またはオブジェクト配列の初期化は違反として報告されなくなった

Polyspace は、次の場合には違反を報告しなくなりました。

• クラス オブジェクトが new 演算子を使用して動的に初期化される。以下に例を示します。

  class myClass {
  public:
  	myClass() {}
  };
  
  void foo() {
  	myClass *ptr;
  	ptr = new myClass;     // Not a violation
      //...
  	delete ptr;
  }

• オブジェクトの配列の要素が代入を使用して初期化される。以下に例を示します。

  class  xvalue {
    public:
      xvalue& operator=(xvalue other) { 
        // Copy assignment operator body
      }
  };
  void foo(xvalue plhs[], xvalue xvalueResult)
  {
      plhs[0] = xvalueResult;   // Not a violation
  }

参考

MISRA C++:2023 のチェック (-misra-cpp-2023)

トピック

• コーディング規約違反のチェックおよびレビュー

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¹ All MISRA coding rules and directives are © Copyright The MISRA Consortium Limited 2021.

The MISRA coding standards referenced in the Polyspace Bug Finder™ documentation are from the following MISRA standards:

• MISRA C:2004

• MISRA C:2012

• MISRA C:2023

• MISRA C++:2008

• MISRA C++:2023

MISRA and MISRA C are registered trademarks of The MISRA Consortium Limited 2021.