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MISRA C++:2008 Rule 15-1-2
NULL shall not be thrown explicitly.
説明
ルール定義
NULL shall not be thrown explicitly. 1
根拠
マクロ NULL
は一般に、NULL ポインターを参照するために使用されます。コンパイラは、NULL
をポインターではなく値がゼロの整数として解釈します。throw
ステートメントで NULL
を明示的に使用する場合、このステートメントによってポインター型の例外が報告されることがあります。throw(NULL)
は throw(0)
と等価であり、整数例外を報告します。この動作は開発者の想定に反しており、見つけにくいバグの原因となる可能性があります。throw
ステートメント内での NULL
の明示的な使用を回避します。
Polyspace 実装
Polyspace® は、NULL
を明示的に報告する throw
ステートメントにフラグを設定します。Polyspace は、特定の型へのキャストまたはポインター型への割り当て後に NULL
が報告される場合には、ステートメントにフラグを設定しません。
トラブルシューティング
ルール違反が想定されるものの、Polyspace から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。
例
チェック情報
グループ: Exception Handling |
カテゴリ: 必要 |
バージョン履歴
R2013b で導入
1 All MISRA coding rules and directives are © Copyright The MISRA Consortium Limited 2021.
The MISRA coding standards referenced in the Polyspace Bug Finder™ documentation are from the following MISRA standards:
MISRA C:2004
MISRA C:2012
MISRA C:2023
MISRA C++:2008
MISRA C++:2023
MISRA and MISRA C are registered trademarks of The MISRA Consortium Limited 2021.