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ISO/IEC TS 17961 [nonnullcs]

ライブラリ関数に非 NULL 終端文字列を渡す

説明

ルール定義

ライブラリ関数に非 NULL 終端文字列を渡す。1

Polyspace 実装

このチェッカーは、標準ライブラリ文字列ルーチンの無効な使用をチェックします。

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問題

標準ライブラリ文字列ルーチンの無効な使用は、文字列ライブラリ関数が無効な引数で呼び出された場合に発生します。

リスク

リスクは無効な引数のタイプによって異なります。たとえば、コピー先引数より大きいコピー元引数を指定して関数 strcpy を使用すると、バッファー オーバーフローが発生する可能性があります。

修正方法

修正方法は欠陥に関連する標準ライブラリ関数に依存します。場合によっては、関数呼び出しの前に関数の引数を制約することができます。たとえば、次の関数 strcpy を考えます。

char * strcpy(char * destination, const char* source);
これが、使用可能なバッファーに比べて大きすぎるバイト数をコピー先引数にコピーしようとする場合、strcpy を呼び出す前にコピー元引数を制約します。場合によっては、代替となる関数を使用してエラーを回避できます。たとえば、strcpy の代わりに strncpy を使用するとコピーされるバイト数を制御できます。Polyspace デスクトップ ユーザー インターフェイスでの Bug Finder の結果の解釈も参照してください。

以下の修正例を参照してください。

問題を修正しない場合は、改めてレビューされないように結果またはコードにコメントを追加します。詳細は、以下を参照してください。

例 - 標準ライブラリ文字列ルーチンの無効な使用によるエラー
 #include <string.h>
 #include <stdio.h>
 
 char* Copy_String(void)
 {
  char *res;
  char gbuffer[5],text[20]="ABCDEFGHIJKL";

  res=strcpy(gbuffer,text); 
  /* Error: Size of text is less than gbuffer */

  return(res);
 }

文字列 text はサイズが gbuffer より大きくなっています。したがって、関数 strcpytextgbuffer にコピーできません。

修正 — 有効な引数を使用

1 つの修正方法として、コピー先の文字列 gbuffer をソース文字列 text 以上のサイズで宣言するとします。

#include <string.h>
 #include <stdio.h>
 
 char* Copy_String(void)
 {
  char *res;
  /*Fix: gbuffer has equal or larger size than text */
  char gbuffer[20],text[20]="ABCDEFGHIJKL";

  res=strcpy(gbuffer,text);

  return(res);
 }

チェック情報

決定可能性:決定不可能

バージョン履歴

R2019a で導入


1 Extracts from the standard "ISO/IEC TS 17961 Technical Specification - 2013-11-15" are reproduced with the agreement of AFNOR. Only the original and complete text of the standard, as published by AFNOR Editions - accessible via the website www.boutique.afnor.org - has normative value.