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AUTOSAR C++14 Rule M16-0-8

If the # token appears as the first token on a line, then it shall be immediately followed by a preprocessing token.

説明

ルール定義

If the # token appears as the first token on a line, then it shall be immediately followed by a preprocessing token.

根拠

文字 # が行の最初の文字である場合、これはプリプロセッサ命令を先行する文字です。文字 # の直後にプリプロセッサ命令が続いていない場合、そのプリプロセッサ命令は不正な形式である可能性があります。

コードを部分的にコンパイルから除外するために、プリプロセッサ命令が使用されている可能性があります。コンパイラは #else、#elif、または #endif プリプロセッサ命令を検出するまでコードを除外します。これらのプリプロセッサ命令のいずれかが不正な形式である場合、コンパイラは意図された終了点を超えてコードを除外し続けるため、診断するのが難しいバグや予期せぬ動作が生じます。

不正な形式のプリプロセッサ命令を回避するには、# トークンの直後にプリプロセッサ トークンを配置します。具体的に言えば、#else および #endif 命令の # トークンとプリプロセッサ トークンの間には空白以外の文字を入れません。

Polyspace 実装

文字 # の後に、正しい形式のプリプロセッサ トークンの一部ではない文字が続いている場合、Polyspace® はこの欠陥を報告します。空白以外の文字が先行するか、または後に続くプリプロセッサ トークンにより、Polyspace はこの欠陥を報告します。スペル ミスや誤った大文字/小文字のために、プリプロセッサ トークンの形式が正しくない場合、Polyspace はこの欠陥を報告します。

トラブルシューティング

ルール違反が想定されるものの、Polyspace から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。

すべて展開する

#define TESTING_H       //Compliant

namespace Example
{
#ifndef TESTING_H       //Compliant
    // code here
#elseX;                 //Noncompliant
    // code here
#else;                  //Compliant
    // code here
#endnif                 //Noncompliant
    // code here

};

elseX はプリプロセッサ命令ではなく、文字 # の直後に続いているため、Polyspace は非準拠としてこれにフラグを設定します。

#endnif は正しい形式のプリプロセッサ命令ではありません。Polyspace は非準拠としてこれにフラグを設定します。

#define TESTING_H#ifndef TESTING_H、および #else は正しい形式のプリプロセッサ条件であり、このルールに準拠しています。

チェック情報

グループ: プリプロセッサ命令
カテゴリ: Required、Automated

バージョン履歴

R2019a で導入