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AUTOSAR C++14 Rule A7-4-1

The asm declaration shall not be used

説明

ルール定義

asm 宣言は使用しないものとします。

根拠

asm 宣言は、アセンブリ命令を直接 C++ ソース コードに含める方法です。asm 宣言のサポートと実装は環境間で一貫性がありません。asm 宣言は、別の環境の C++ ソース コードでは別の動作をします。コードの移植性を制限しないために、asm 宣言を使用せず、C++ ソース コードにアセンブリ命令を含めないようにします。

Polyspace 実装

Polyspace® は、C++ ソース コード内の任意の場所での asm 宣言の使用にフラグを設定します。

トラブルシューティング

ルール違反が想定されるものの、Polyspace から報告されない場合は、コーディング規約違反が想定どおりに表示されない理由の診断を参照してください。

すべて展開する

#include <cstdint>
using namespace std;
const char* p = "hello world";

void Fn1(void)
{
    asm("movq p, %rdi\n" // Noncompliant
        "call puts");
}

#define _debug() asm volatile("debug":::"memory")  // Noncompliant    

void Fn2(void)
{
    _debug();
}

main()
{
    //
}

Polyspace は、Fn(1) 内での asm 宣言の使用にフラグを設定します。これは、宣言に続くアセンブリ命令が環境固有のためです。たとえば、x64 Linux® 環境で gcc コンパイラを使用した場合は、Fn1() が呼び出されたときに文字列 hello world が生成されます。他の環境での Fn1() の呼び出しの出力は予測不能です。Polyspace は、_debug() マクロの作成での asm 宣言の使用にもフラグを設定します。

チェック情報

グループ: 宣言
カテゴリ: Required、Automated

バージョン履歴

R2020a で導入