AUTOSAR 不揮発性データ通信の設定

AUTOSAR 規格ではポートベースの不揮発性 (NV) データ通信を定義しています。この通信で、AUTOSAR ソフトウェアコンポーネントは AUTOSAR の不揮発性コンポーネントに対してデータの読み取りと書き込みを行います。NV データ通信を実装するために、AUTOSAR ソフトウェアコンポーネントは NV データを送受信するポートを定義します。AUTOSAR 不揮発性メモリへのソフトウェアコンポーネントのアクセスをモデル化する方法の詳細については、AUTOSAR 不揮発性メモリのモデル化を参照してください。

Simulink^® では、AUTOSAR NV インターフェイスとポートを作成し、Simulink 入力端子と出力端子を AUTOSAR NV ポートにマッピングします。送信側/受信側インターフェイスに説明されている同じ手順で、AUTOSAR NV ポートを Simulink 入力端子と出力端子でモデル化します。

NV データインターフェイスとポートを Simulink で作成するには、次を行います。

AUTOSAR NV インターフェイスをモデルに追加します。AUTOSAR ディクショナリを開き、[NV Interfaces] を選択します。[追加] ボタンをクリックします。[インターフェイスの追加] ダイアログボックスで、インターフェイス名と関連付けられる NV データ要素の数を指定します。
新しい NV インターフェイスを選択および展開します。[DataElements] を選択し、データ要素の属性を変更します。
AUTOSAR NV ポートをモデルに追加します。[AtomicComponents] を展開し、コンポーネントを展開します。[NvReceiverPorts]、[NvSenderPorts]、[NvSenderReceiverPorts] のビューを使用して、必要な NV ポートを追加します。NV ポートごとに、作成した NV インターフェイスを選択します。
Simulink の入力端子と出力端子を作成した AUTOSAR NV ポートにマッピングします。コードマッピングエディターを開きます。[入力端子] タブと [出力端子] タブを選択し、それらのタブを使用してポートをマッピングします。入力端子または出力端子ごとに、AUTOSAR ポート、データ要素、データアクセスモードを選択します。

AUTOSAR NV データ通信要素をプログラムで設定するには、AUTOSAR のプロパティ関数とマッピング関数を使用します。たとえば、以下の MATLAB^® コードでは AUTOSAR NV データインターフェイスと NV 受信ポートを開いているモデルに追加します。次に、Simulink 入力端子を AUTOSAR NV 受信ポートにマッピングします。

% Add AUTOSAR NV data interface myNvInterface with NV data element DE3
arProps = autosar.api.getAUTOSARProperties(hModel);
addPackageableElement(arProps,'NvDataInterface','/pkg/if','myNvInterface');
add(arProps,'myNvInterface','DataElements','DE3');

% Add AUTOSAR NV receiver port NvRPort, associated with myNvInterface
add(arProps,'ASWC','NvReceiverPorts','NvRPort','Interface','myNvInterface');

% Map Simulink inport NvRPort_DE3 to AUTOSAR port/element pair NvRPort and DE3
slMap = autosar.api.getSimulinkMapping(hModel);
mapInport(slMap,'NvRPort_DE3','NvRPort','DE3','ImplicitReceive');

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