Main Content

このページの翻訳は最新ではありません。ここをクリックして、英語の最新版を参照してください。

インターフェイス エディター

インターフェイス ディクショナリの作成と編集

R2022b 以降

説明

インターフェイス エディターでは、Simulink.interface.Dictionary オブジェクトを通じてインターフェイス ディクショナリを編集できます。インターフェイス エディターは、Simulink エディターでシステム アーキテクチャ モデルから開くか、MATLAB® コマンド ウィンドウから開くことができます。インターフェイス エディターを使用して、Simulink モデルとアーキテクチャ モデルの両方で共有できるインターフェイスおよびデータ型の定義を作成し、それらをインターフェイス ディクショナリ .sldd ファイルに保存できます。

インターフェイス エディターでは次のことが可能です。

詳細については、AUTOSAR アーキテクチャ モデルの共有されるインターフェイスとデータ型の管理を参照してください。

インターフェイス エディターで作業するときは、メインのコンテンツ ペインで設計データをフィルター処理、並べ替え、および検索してデータを管理できます。コンテンツ ペインでの設計データのフィルター処理と管理を参照してください。

Image of Interface Editor

インターフェイス エディター を開く

インターフェイス エディターは次のいずれかの方法を使用して開くことができます。

  • システム アーキテクチャの Simulink® エディターから [モデル化][設計][インターフェイス エディター] を選択します。

  • [インターフェイス] タブを開いた状態で [インターフェイス ディクショナリを開く] ボタンをクリックします。

  • 既存のインターフェイス ディクショナリ ファイルから .sldd ファイルをダブルクリックします。

  • MATLAB コマンド プロンプトで「interfaceeditor」と入力します。

  • インターフェイス ディクショナリ オブジェクト (例: dictionaryObjectName) を開いている場合、MATLAB コマンド プロンプトで「show(dictionaryObjectname)」と入力します。

すべて展開する

インターフェイス エディターからインターフェイス ディクショナリを作成、開く、保存することができます。

インターフェイス ディクショナリを作成するには、[ファイル] セクションで [新規] をクリックします。インターフェイス ディクショナリはアーキテクチャ モデルからも作成できるほか、MATLAB コマンド ウィンドウからプログラムで作成することもできます。インターフェイス ディクショナリをアーキテクチャ モデルから作成する場合の詳細については、インターフェイス ディクショナリの作成を参照してください。インターフェイス ディクショナリをプログラムで作成するにはSimulink.interface.dictionary.createを使用します。

インターフェイス エディターで 1 つ以上のインターフェイス ディクショナリを開くには、[ファイル] セクションで [開く] をクリックします。開いているディクショナリの名前が [ソース] ペインに表示されます。複数のインターフェイス ディクショナリを管理する場合の詳細については、複数のインターフェイス ディクショナリの管理を参照してください。

[ファイル] セクションのコントロールを使用して、設計データを含む MAT ファイルをインポートしたり、ベース ワークスペースからインターフェイス ディクショナリに設計データをインポートしたりすることもできます。

複数のインターフェイス ディクショナリを単一のエディター ウィンドウで開き、[ソース] ペインを使用してそれらを切り替えることができます。

Image of Interface Editor showing two open interface dictionaries.

複数のインターフェイス ディクショナリを管理するには次のようにします。

  1. [ファイル] セクションで [開く] をクリックして既存のインターフェイス ディクショナリを開くか、[新規] をクリックして新しいインターフェイス ディクショナリを作成します。

  2. [ソース] ペインでインターフェイス ディクショナリを選択します。

  3. [インターフェイス] タブ、[データ型] タブ、またはプラットフォーム固有のタブを選択して、設計データを表示または編集します。インターフェイスおよびデータ型の定義の作成と構成を参照してください。

インターフェイス エディターの [インターフェイス] タブと [データ型] タブには、それぞれのインターフェイスまたはデータ型のソース インターフェイス ディクショナリを示す [DataSource] 列があります。

Interface Editor showing referenced dictionaries.

インターフェイス ディクショナリを別のインターフェイス ディクショナリから参照するには次のようにします。

  1. 両方のインターフェイス ディクショナリを開きます。

  2. [ソース] ペインで、参照インターフェイス ディクショナリを追加するインターフェイス ディクショナリの名前をダブルクリックします。[詳細] ペインに [参照ディクショナリ] セクションが表示されます。

  3. [詳細] ペインで、[追加] をクリックして参照ディクショナリを追加します。参照ディクショナリの設計データがメインのコンテンツ ペインに表示されます。

  4. ツールストリップの [設定][参照ディクショナリの内容を含める] をオンまたはオフにして、参照インターフェイス ディクショナリのデータの表示と非表示を切り替えます。

インターフェイス ディクショナリを参照すると、それを参照する開いている参照元のディクショナリで参照ディクショナリの設計データを使用できます。たとえば、このイメージでは、データ インターフェイス MyDataInterface2 のデータ要素のデータ型に参照先の OtherDictionary の列挙 OtherEnum を階層的に使用しています。

[参照ディクショナリ] セクションから、参照インターフェイス ディクショナリをさらに追加したり、階層情報を依存関係アナライザーで表示したり、参照を削除したり、既存の参照インターフェイス ディクショナリを開いたりできます。

AUTOSAR Classic Platform にマッピングされたインターフェイス ディクショナリについては、インターフェイス ディクショナリ参照は追加できません。AUTOSAR Classic アーキテクチャをサポートするためのインターフェイス ディクショナリの構成の詳細については、インターフェイス ディクショナリでの AUTOSAR Classic Platform のプロパティの構成を参照してください。

アーキテクチャ モデル間で共有するインターフェイスおよびデータ型を作成し、それらの関連プロパティを構成できます。

ツールストリップの [作成] セクションでデータ型およびインターフェイスのアイコンをクリックして、インターフェイスとデータ型の定義を [インターフェイス] タブと [データ型] タブでそれぞれ追加します。

サポートされているデータ型インターフェイス エディターの操作
エイリアス タイプ

指定した名前の Simulink.AliasType データ型をインターフェイス ディクショナリに追加します。この操作をプログラムで実行する場合の詳細については、addAliasType を参照してください。

列挙型

指定した名前の Simulink 列挙データ型 Simulink.data.dictionary.EnumTypeDefinition をインターフェイス ディクショナリに追加します。この操作をプログラムで実行する場合の詳細については、addEnumType を参照してください。

数値型

指定した名前の Simulink.NumericType データ型をインターフェイス ディクショナリに追加します。この操作をプログラムで実行する場合の詳細については、addNumericType を参照してください。

構造体型

指定した名前の Simulink.Bus 型をインターフェイス ディクショナリに追加します。この操作をプログラムで実行する場合の詳細については、addStructType を参照してください。

値のタイプ

指定した名前の Simulink.ValueType データ型をインターフェイス ディクショナリに追加します。この操作をプログラムで実行する場合の詳細については、addValueType を参照してください。

サポートされているインターフェイス要素インターフェイス エディターの操作
データ インターフェイス

データ インターフェイス オブジェクトをインターフェイス ディクショナリに追加します。この操作をプログラムで実行する場合の詳細については、addDataInterface を参照してください。

データ要素選択したデータ インターフェイスにデータ要素オブジェクトを追加します。この操作をプログラムで実行する場合の詳細については、addElement を参照してください。

インターフェイスおよびデータ型を構成するには、[インターフェイス] タブまたは [データ型] タブでインターフェイス オブジェクトまたはデータ型オブジェクトを選択し、そのプロパティをメインのコンテンツ ペインおよび [詳細] ペインで編集します。インターフェイス オブジェクトおよびデータ型オブジェクトのプロパティの詳細については、上の表のリンクを使用してください。

R2023a において: [インターフェイス] タブで、以前に System Composer またはメソッドaddServiceInterfaceを使用して作成したサービス インターフェイスを表示できます。

AUTOSAR プロパティの構成については、インターフェイス ディクショナリでの AUTOSAR Classic Platform のプロパティの構成を参照してください。

インターフェイス ディクショナリを保存すると、それらのプロパティがインターフェイス ディクショナリ .sldd ファイルで設定されます。

プラットフォームを AUTOSAR Classic として指定すると次のことが可能です。

  • [SwAddrMethod] を専用の [SwAddrMethod] タブで定義する。

  • データ インターフェイスおよびインターフェイス要素について、AUTOSAR の通信の種類とキャリブレーションのプロパティを構成する。

  • XML エクスポート オプションを設定する。

  • インターフェイス ディクショナリを ARXML にエクスポートする。

AUTOSAR Classic Platform を指定するには次のようにします。

  • ツールストリップの [プラットフォーム] セクションで [AUTOSAR Classic] を選択します。ツールストリップ、メインのコンテンツ ペイン、および [詳細] ペインが更新され、プラットフォーム固有のオプションが表示されます。

Interface Editor displaying AUTOSAR Classic platform-specific capabilities.

SwAddrMethod を作成および構成するには次のようにします。

  1. ツールストリップの [作成] セクションで [SwAddrMethod] をクリックします。[SwAddrMethod] タブにソフトウェア アドレス メソッドの定義が追加されます。

  2. [SwAddrMethod] で、[SectionType][エクスポートされた XML ファイル]、および [パッケージ] を必要に応じて設定します。

SwAddrMethod の構成の詳細については、AUTOSAR SwAddrMethod の設定を参照してください。

データ インターフェイスとデータ要素を作成および構成するには次のようにします。

  1. ツールストリップの [作成] セクションで [データ インターフェイス] をクリックします。[インターフェイス] タブにデータ インターフェイス オブジェクトが追加されます。

  2. [インターフェイス] でデータ インターフェイスをクリックし、その名前を必要に応じて編集します。

  3. インターフェイスを選択した状態で、インターフェイスの属性をメインのコンテンツ ペインおよび [詳細] ペインで構成します。プラットフォーム固有のインターフェイス プロパティ [InterfaceKind][IsService]、および [パッケージ] は、[詳細] ペインの [AUTOSAR] セクションにあります。

  4. インターフェイスを選択した状態で、ツールストリップの [作成] セクションの [データ要素] をクリックしてインターフェイスに要素を追加します。

  5. データ要素をクリックし、その名前を必要に応じて編集します。

  6. データ要素を選択した状態で、その属性をメインのコンテンツ ペインおよび [詳細] ペインで構成します。

    • [タイプ] でサポートされるデータ型には、[データ型] タブにある作成済みのものが含まれます。インターフェイスおよびデータ型の定義の作成と構成を参照してください。

    • プラットフォーム固有のキャリブレーション プロパティ [DisplayFormat][SwAddrMethod]、および [SwCalibrationAccess] は、[詳細] ペインの [AUTOSAR] セクションにあります。

インターフェイス ディクショナリを保存すると、インターフェイス、データ型、およびプラットフォーム固有の設計データが .sldd ファイルに保存されます。

AUTOSAR のインターフェイスとキャリブレーションのプロパティの詳細については、AUTOSAR 通信インターフェイスの設定およびキャリブレーションおよび測定のための AUTOSAR データの設定を参照してください。AUTOSAR プロパティをプログラムで設定する場合の詳細については、setPlatformProperty を参照してください。

開発プラットフォームが [AUTOSAR Classic] に設定されている場合、[プラットフォーム] セクションで [XML オプション] ボタンを使用できます。インターフェイス ディクショナリにリンクされたコンポーネントとアーキテクチャのモデルでは、インターフェイス ディクショナリで定義されている値と同じ XML エクスポート パラメーターの値が使用されます。

エクスポート オプションを構成するには、ツールストリップの [プラットフォーム][XML オプション] ボタンをクリックします。

[XML オプション] ボタンをクリックすると [XML オプションを表示して編集] ダイアログ ボックスが開き、ARXML ファイルへのエクスポートのオブションを設定できます。

Classic アーキテクチャのモデル化のための XML オプションの詳細については、AUTOSAR XML オプションの設定を参照してください。

AUTOSAR インターフェイス ディクショナリの内容を ARXML にエクスポートできます。

ツールストリップの [共有][エクスポート] ボタンをクリックします。

[エクスポート] ボタンをクリックすると、インターフェイス ディクショナリの内容が ARXML ファイルおよび RTE スタブ ヘッダー ファイルにエクスポートされます。この操作では、ARXML ファイルを格納するフォルダーが現在のフォルダーに作成されます。この操作をプログラムで実行するには exportDictionary を使用します。

メインのコンテンツ ペインには、オブジェクトの階層やプロパティなどの情報を含む対話型のテーブルがあります。ツールストリップで [列] を選択して、テーブルに表示する列を選択できます。

メインのコンテンツ ペインは次の目的に使用します。

  • オブジェクトのフィルター処理 — ユニバーサル フィルターまたは列固有のフィルターを入力します。

  • オブジェクトの編集 — テーブルで値をダブルクリックし、新しい値を入力します。サポートされていない値を入力すると、ペイン内に診断メッセージが表示されます。

  • オブジェクトの一括編集 — 編集する同じタイプのオブジェクトを選択します。選択したオブジェクトのいずれかの値をダブルクリックし、新しい値を入力します。選択したすべてのオブジェクトに新しい値が適用されます。

  • インターフェイスおよび構造体タイプの要素オブジェクトの並べ替え — 要素オブジェクトを新しい位置にドラッグするか、ツールストリップの [上に移動] ボタンと [下に移動] ボタンをクリックします。

  • オブジェクトの切り取り、コピー、貼り付け — キーボード ショートカットを使用するか、ツールストリップの対応するボタンをクリックします。

  • オブジェクトの削除 — Delete キーを押すか、ツールストリップの [削除] ボタンをクリックします。インターフェイス オブジェクトを削除すると、それに含まれるインターフェイス要素オブジェクトも削除されます。

コンテンツ ペインの使用の詳細については、Manage Interfaces with Data Dictionaries (System Composer)を参照してください。

バージョン履歴

R2022b で導入