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plot

シミュレーション データ インスペクターでデータをプロットする

R2019b 以降

  • Simulation Data Inspector

説明

関数 plot を使用して、シミュレーション データ インスペクターで DatasetSimulationOutputSignal オブジェクトのようなオブジェクトに含まれているデータをプロットします。

シミュレーション データ インスペクターにおける対話的なデータのプロットおよびプロット外観のカスタマイズの詳細については、シミュレーション データ インスペクターを使用したプロットの作成を参照してください。

MATLAB® Figure に 2 次元ライン プロットを作成するには、plot を参照してください。

plot(obj) は、オブジェクト obj のシミュレーション結果をシミュレーション データ インスペクターでプロットし、シミュレーション データ インスペクターを開きます。関数 plot を使用して、以下のようなオブジェクトに格納されたデータおよびシミュレーション結果をプロットできます。

入力オブジェクトに含まれている信号が 8 未満である場合、シミュレーション データ インスペクターのレイアウトが 1 行 n 列 (n は信号の数) に変わり、各サブプロットに 1 つの信号が表示されます。シミュレーション結果に含まれているプロットする信号が 8 を超える場合は、シミュレーション データ インスペクターのレイアウトが 11 列に変わり、最初の信号がプロットに表示されます。

plot(ds,viewer) は、viewer に指定された値に従って、シミュレーション データ インスペクターまたは [信号のプレビュー] ウィンドウに、Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクトまたは Simulink.SimulationData.DatasetRef オブジェクトに格納されているデータを表示します。

runObj = plot(___) は、プロットされたデータに対応する Simulink.sdi.Run オブジェクトを返します。

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モデル ex_vdp_simout_plot は、信号、出力、および状態をログに記録し、すべてのログ データを単一のシミュレーション出力として返すように構成されています。関数 plot を使用して、シミュレーション結果をシミュレーション データ インスペクターでプロットできます。

モデルをシミュレートします。モデルは Dataset 形式を使用してログ データを記録するため、すべてのログ データがシミュレーション中にシミュレーション データ インスペクターにストリーミングされます。

mdl = "ex_vdp_simout_plot";
open_system(mdl)
out = sim(mdl);

関数 plot を使用して、すべてのシミュレーション結果をシミュレーション データ インスペクターでプロットします。シミュレーション データ インスペクターのレイアウトが 18 列に更新され、各サブプロットに 1 つの信号がプロットされます。

plot(out)

All simulation results plotted in the Simulation Data Inspector

関数 plot を使用して、単一の信号のデータやシミュレーション結果のサブセットをプロットすることもできます。単一の信号のデータをプロットする場合、シミュレーション データ インスペクターは常に信号のデータを新規実行にインポートします。

Simulink.SimulationOutput オブジェクトには、各ログ変数のプロパティが含まれています。プロパティ logsout の信号ログ データにアクセスします。

logsout = out.logsout
logsout = 
Simulink.SimulationData.Dataset 'logsout' with 4 elements

                         Name  BlockPath                  
                         ____  __________________________ 
    1  [1x1 Signal]      ''    ex_vdp_simout_plot/Fcn    
    2  [1x1 Signal]      ''    ex_vdp_simout_plot/Mu     
    3  [1x1 Signal]      ''    ex_vdp_simout_plot/Product
    4  [1x1 Signal]      ''    ex_vdp_simout_plot/Sum    

  - Use braces { } to access, modify, or add elements using index.

Dataset オブジェクトの関数 get を使用して、最初の要素のデータにアクセスします。これには、単一のログ信号のデータが格納されています。

sig1 = get(logsout,1);

信号データをプロットすると、シミュレーション データ インスペクターは信号を新規実行にインポートし、レイアウトを 11 列に更新して、信号をプロットします。

plot(sig1)

A single signal plotted in a new run in the Simulation Data Inspector

2 つの timeseries オブジェクトを作成します。

ts1 = timeseries([0;20],[0;10]);  
ts2 = timeseries([0;40],[0;10]);  

Dataset オブジェクトを作成します。その後、timeseries オブジェクトを Dataset オブジェクトに追加します。

ds = Simulink.SimulationData.Dataset;
ds = addElement(ds,ts1,"timeseries1");
ds = addElement(ds,ts2,"timeseries2");

Dataset オブジェクトをシミュレーション データ インスペクターでプロットします。

plot(ds)

入力引数

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シミュレーション データ インスペクターでプロットするデータ。次のオブジェクトのいずれかとして指定します。

Simulink.SimulationOutput オブジェクト内の一部またはすべてのデータがシミュレーション データ インスペクターの実行に含まれる場合、関数 plot はシミュレーション データ インスペクターを開き、実行のすべての信号をプロットします。SimulationOutput オブジェクトがシミュレーション データ インスペクターでの実行に対応しない場合、関数 plot はデータを新規実行にインポートします。

関数 plot を使用して単一の信号をプロットする場合、関数 plot は信号のデータを新規実行に常にインポートします。

また、関数 Simulink.sdi.plot を使用して、リストされている任意のオブジェクト、timeseries データ、および timetable データのプロットをプログラムによって行うこともできます。

例: plot(out) は、Simulink.SimulationOutput オブジェクト out の内容をシミュレーション データ インスペクターでプロットし、シミュレーション データ インスペクターを開きます。

指定した可視化ツールでプロットするデータ。Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクトまたは Simulink.SimulationData.Datasetref オブジェクトとして指定します。

データのプロットに使用するビューアー。"datainspector" または "preview" として指定します。viewer 入力を指定しないと、関数 plot はシミュレーション データ インスペクターでデータをプロットします。

出力引数

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プロット データに対応する実行。Simulink.sdi.Run オブジェクトとして返されます。

バージョン履歴

R2019b で導入

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